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アドフラウド対策を使う

アドフラウド対策では、不正クリックの発生元 IP を検知して Google 広告から自動または承認制で除外し、bot などの不正リードをトグル 1 本で 8 媒体の配信と集計から除外できます。無効クリックの金額換算や許可リストも説明します。

著者: Cascade

アドフラウド対策を使うと、不正なクリックや、bot などによる偽の問い合わせ(不正リード)を自動で検知できます。対処のしくみは、次の 2 つの機能で異なります。

不正なクリックには、発生元の IP アドレスのブロックで対処します。確定した不正 IP は自動でブロックし、疑いのある IP は候補として表示して承認したものだけを反映します。反映先は Google広告アカウント全体(P-MAX・動画・ショッピングを含む全キャンペーン)です。

不正リードの除外は、登録時から有効です。見出しのトグル 1 本で、不正と判定したリードを対応 8 媒体のリターゲティング配信と、アトリビューションの ROAS・リード獲得単価の集計からまとめて除外します。媒体ごとに設定する必要はありません。

左メニューの[広告設定]>[アドフラウド対策]から開きます。

アドフラウド対策の画面

できること

機能

内容

不正 IP の自動ブロック(防御)

確定した不正 IP を、承認を待たずに Google広告の配信から除外します(既定でオン)。

IP ブロックの承認

疑いのある IP を候補として表示し、承認した IP だけを除外します。

無効クリック

広告媒体が請求前に除外した無効クリックと、Cascade の計測タグが検知した不正なクリックを媒体別に集計し、金額に換算して表示します。

不正リードの除外

bot などによる偽の問い合わせを検知し、対応 8 媒体の除外用リストと、アトリビューションの ROAS・リード獲得単価の集計から自動で除外し続けます(登録時から有効)。

ブロックしない IP(許可リスト)

社内 VPN やオフィスの IP など、ブロックしたくない IP を登録します。

ご利用にあたっての前提

  • Business プランでご利用いただけます。

  • Cascade の計測タグの設置と、許可ドメインの登録が必要です(設置方法はこちら)。未設置の間は、この画面にセットアップの案内が表示されます。

  • 承認や設定の変更は、オーナーと管理者のみ行えます。

  • 閲覧は、編集者・閲覧者の権限でも可能です。

操作手順

1. アドフラウド対策を開く

左メニューで[広告設定]>[アドフラウド対策]を開きます。「IPブロックの承認」のカードの上部に、次の 3 つの数字が表示されます。

項目

内容

検知した発信元

直近の期間に、不正クリックの疑いありと判断した発信元(クリックしたネット回線)の数。

ブロック承認待ち

検知した発信元のうち、まだブロックを承認していない数。

ブロックを承認した発信元

検知した発信元のうち、ブロックを承認した数。

カードには「例」として、しくみが 3 段で示されます。サーバーなど普通の人が使わない回線から 1 日に何十回も広告がクリックされたのに成果が 1 件もない → Cascade が不正クリックの疑いとして検知して一覧に表示する → 承認すると、その発信元がもう一度サイトを訪れた翌日から Google広告が表示されなくなる、という流れです。

2. 不正 IP の自動ブロックを確認する

「IPブロックの承認」の右上にある「不正IPの自動ブロック(防御)」は、既定でオンです。オンの間は、複数の根拠がそろって不正と確定した IP を承認なしで除外に反映します。過去に成果(コンバージョン)を生んだ IP と、許可リストの IP は対象になりません。承認制だけで運用したい場合はオフにします。オフにすると、適用済みの自動ブロックも次回の日次処理でまとめて解除されます。

3. 疑いのある IP を承認してブロックする

「IPブロックの承認」の表には、疑いのある IP ごとに次の情報が並びます。

列

内容

判定

「疑い」「不正」のいずれか。

スコア

0〜100 の不正度スコア。

クリック数

検知期間中のクリック数。

根拠

「大量クリック」「成果ゼロ」「データセンター」「Tor」「自動操作ブラウザ」「別プロダクトで不正確定」など。

媒体

検知した広告媒体。

行動(参考)

計測タグが観測したブラウザの操作の特徴(マウス記録の有無・軌跡の直線性・イベント間隔のばらつき など)。

検知日

検知した日付。

根拠の「データセンター」「Tor」は、通常の閲覧者とは考えにくい発信元からのアクセスであることを示します。「別プロダクトで不正確定」は、別のプロダクトで不正と確定した発信元です。「行動(参考)」は訪問者のブラウザが申告した値のため、承認の唯一の根拠にはせず、他の根拠とあわせてご判断ください。

ブロックしたい行にチェックを入れ、[選択したものを承認]を押します。「選択したIPをブロック対象として承認しました。」と表示されれば完了です。候補がないときは、「現在、ブロック候補は検知されていません。」と表示されます。自動でブロックされた行には「承認済み(自動)」の印が付きます。ブロック中の行は[解除]からいつでも解除できます。媒体に適用済みの場合は、次回の同期で除外が削除されます。

媒体の列に「Google広告」を含む IP は、承認すると Google広告アカウント全体の除外として適用されます。Google広告以外の媒体は IP の除外を受け付けないため、「Google広告」を含まない行は承認しても媒体には反映されません。表の下には、Google広告への同期結果(除外中・上限超過・失敗の件数と最終同期日時)が表示されます。

4. 無効クリックを確認する

「無効クリック」では、広告費のうち無効なクリックにどれだけ使われたかを媒体別に確認できます。右上の期間指定で集計期間を切り替えられます(既定は直近 30 日)。

無効クリックの一覧

列

内容

媒体

広告媒体。ⓘ にカーソルを合わせると、出所ごとの件数を確認できます。

無効クリック

無効と判定されたクリック数。

有効クリック

無効を除いたクリック数。

無効率

無効クリック ÷(有効クリック + 無効クリック)。

金額換算

無効クリック × その媒体の期間内の平均クリック単価。

値の出所は 2 種類あり、ⓘ で内訳を確認できます。

  • 媒体が請求前に除外した分 — 広告媒体が bot・重複クリックなどを不正と判定し、請求の前に除外したクリックです。課金されていません。公式の値を公開している媒体では、公式の値を表示します。

  • Cascade の計測タグが検知した分 — Cascade が不正と判定した発信元からのクリックです。課金された可能性があります。公式の値を公開していない媒体では、こちらの件数を表示します。

2 つは別々の計測のため、足し合わせた数ではありません。金額換算は、媒体公式分は「課金前に除外された額の目安」、Cascade 検知分は「課金された可能性がある額の目安」としてお読みください。

集計は毎日 1 回、前日分を取り込みます。広告媒体の連携と計測タグの設置の翌日から集計が始まります。

5. 不正リードの除外を確認する

不正リードの除外の設定

「不正リードの除外」のトグルは、登録時から ON です。ON の間は、次の 2 つが自動で行われます。

  • 配信からの除外 — 不正と判定したリードのメールアドレスを、媒体の指定する方式でハッシュ化して各媒体の除外用リストに登録し、リターゲティング配信の対象から外します。元のメールアドレスが媒体に渡ることはありません。

  • 集計からの除外 — 不正と判定したリードを、アトリビューションの ROAS・リード獲得単価の集計から外します(期間内リード数には含まれたままです)。

「要確認」と判定したリードは、誤検知の可能性があるため除外されません。

除外用のリストは、最初の不正リードが発生した時点で各媒体に作成され、以後は毎日自動で同期されます。不正リードが 1 件も無い間は、「不正リードが 1 件以上になった時点で、媒体に除外リストを作成して適用します。」と表示されます。

[送る情報と対象媒体]を押すと、媒体ごとに「送る情報」と現在の適用状況(最終同期日時・登録件数・適用先の件数・エラーや保留の理由)を確認できます。適用中の媒体では、同じ行の[適用先を変更]から、除外を効かせる広告セット・広告グループ・キャンペーンを選び直せます。有効化した時点では、稼働中のものすべてが適用先になります。

対応が必要な媒体があると、見出しの横に「要対応 — 〇〇」(規約への同意が必要/再連携が必要/連携を確認できない/媒体側で機能が無効)と表示されます。

トグルを OFF にすると、適用中の除外を媒体から外し、集計にも不正リードを含めるようになります。作成済みの除外リストは消えないため、ON に戻すと以前の適用先へ戻ります。

6. ブロックしない IP(許可リスト)を設定する

[登録]から、ブロックしたくない IP を登録します。登録した IP は検知されても候補に表示されず、自動ブロックの対象にもなりません。すでに媒体へ登録済みの除外は、次回の日次同期で解除されます。登録できる件数には上限があります。

IP アドレスそのものは保存されず、復元できない形式に変換して照合します。ラベルには IP アドレスを書かず、「本社オフィス」のように場所や用途が分かる名前を付けてください。

媒体ごとの除外のしくみ

不正リードの除外に対応しているのは次の 8 媒体です。媒体によって、除外を登録する場所と、除外を効かせる単位が異なります。Yahoo!広告 検索は媒体側が顧客データのリストに対応していないため、対象外です。

媒体

除外を登録する場所

除外が効く単位

媒体側の条件

Meta広告

除外用カスタムオーディエンス

広告セット

カスタムオーディエンス利用規約の受諾が必要。

Google広告

カスタマーマッチ顧客リスト

キャンペーン(検索・ディスプレイ・P-MAX を含む)

一致数が 100 人未満の間は配信に反映されない場合があります。Demand Gen キャンペーンは対象外。

Yahoo!広告 ディスプレイ

除外用オーディエンスリスト(顧客データ)

広告グループ

—

TikTok広告

カスタムオーディエンス(顧客ファイル)

広告グループ

カスタムオーディエンス利用規約の受諾が必要。一致数が 1,000 人以上になるまで配信には適用されません。保存オーディエンス・スマートターゲティングを使う広告グループは対象外。

Microsoft広告

カスタマーマッチ顧客リスト

キャンペーン(検索・オーディエンス・ショッピング)

カスタマーマッチ規約の受諾が必要。パフォーマンス マックス キャンペーンは対象外。

X広告

カスタムオーディエンス(顧客リスト)

広告グループ

媒体側の処理が終わり、一定の一致数に達するまで配信には適用されません(最小人数は媒体が公表していません)。同じリストを配信対象に含めている広告グループには適用できません。

Pinterest広告

顧客リスト

広告グループ

一致数が 100 人以上になるまで配信には適用されません。ターゲティングテンプレートを使う広告グループは対象外。

OpenAI広告

カスタムオーディエンス

キャンペーン

広告アカウントでカスタムオーディエンス機能が有効になっている必要があります。

いずれの媒体も、顧客データを広告に利用することについて、利用規約・プライバシーポリシーに基づく同意を利用者から得ていることが前提です。配信に適用できる条件を満たしていない間も、リストへの登録は続きます。条件を満たした時点で、自動的に配信へ適用されます。

しくみと注意

  • 検知は毎日自動で行われます。クリックの頻度・成果の有無・発信元の種類に加えて、計測タグが捕捉した行動(自動操作ブラウザの特徴など)を判定に使います。

  • 自動ブロックの対象は確定した不正 IP だけです。疑いのある IP は承認したものだけが適用されます。

  • 承認は一定期間で失効します。失効した IP は再び候補に表示されるため、必要なら再度承認してください。

  • IP ブロックの反映先は Google広告(アカウント全体)です。反映した内容は、キャンペーン管理の変更履歴に「IP 除外」として記録されます。

  • 不正リードの除外リストは、毎日自動で同期されます。

  • データ利用ポリシーで「クリック ID のみに制限」を選んでいる場合、メールアドレスを使う不正リードの除外は利用できません。設定は[広告設定]>[オーディエンス管理]の[成果データ連携]タブで確認できます。

こんなときは

症状

原因

対処

セットアップの案内が表示される

計測タグの許可ドメインが未登録です。

[顧客管理]>[計測タグ]でタグを設置し、許可ドメインを登録してください。

ブロック候補が表示されない

計測タグが未設置、または該当する不正クリックがまだ検知されていません。

計測タグの設置状況をご確認ください。

承認した IP が広告に反映されない

反映まで時間がかかっている、または Google広告との連携が切れています。

数時間後にご確認のうえ、連携状態を[外部連携]でご確認ください。表の下に「直近の同期は完了していません」と出る場合は、次回の日次同期で再試行されます。

一度承認した IP が再びブロック候補に表示される

承認が失効しました。

内容を確認し、再度承認してください。

自社からのアクセスがブロックされた

社内 VPN やオフィスの IP が不正と判定されました。

「ブロックしないIP(許可リスト)」に登録してください。承認済みの場合は[解除]を押してください。

「要対応 — 規約への同意が必要」と表示される

媒体のカスタムオーディエンス規約が未受諾です。

[送る情報と対象媒体]を開き、Meta広告・Microsoft広告は表示されるリンクから規約を受諾してください。

「要対応 — 再連携が必要」「連携を確認できない」と表示される

広告アカウントの連携が切れています。

[設定]>[外部連携]で対象の媒体を連携し直してください。

「要対応 — 媒体側で機能が無効」と表示される

広告アカウントで顧客リストの機能が有効になっていません。

媒体の管理画面で機能を有効にしてください。

媒体の行に「適用保留」と表示される

一致数が媒体の最小人数に達していない、または媒体側で除外リストを処理中です。

条件を満たすと自動で適用されます。操作は不要です。

媒体の行に「停止中(この媒体のみ)」と表示される

以前の媒体別の設定で、その媒体だけ停止したままになっています。

「不正リードの除外」を一度 OFF にしてから ON に戻すと再開します。

この期間に集計できる無効クリックがないと表示される

広告媒体の連携や計測タグの設置から日が浅い。

集計は連携・設置の翌日から始まります。期間を広げてご確認ください。

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