価格管理で Amazon の自社価格と競合価格を管理する
Amazon で出品中の SKU の一般価格・法人価格を粗利を割らない範囲で変更・復元し、セール価格の提案の承認や自動価格設定ルールの割り当てを行う方法と、競合価格の観測から広告の入札提案につなげる使い方を説明します。
著者: Cascade
価格管理を使うと、Amazon で出品中の商品の販売価格を Cascade から変更し、変更前の価格に戻せます。原価と手数料率から「これ以上下げると粗利が残らない」下限を自動で算出するため、値下げのしすぎを防げます。あわせて、競合商品の価格を定期的に観測し、値下げなどの変化を検知して通知と広告の入札提案につなげられます。
左メニューの[EC]>[価格管理]から開きます。画面は[自社価格]と[競合価格]の 2 つのタブに分かれています。

ご利用にあたっての前提
Business プランでご利用いただけます。
Amazon Sales の出品者(セラー)アカウントの連携が必要です。ベンダーアカウントの連携では「連携中の Amazon アカウントでは価格管理を利用できません」と表示されます。
閲覧はオーナー・管理者・編集者・閲覧者、価格変更の申請と競合商品の登録は編集者以上、原価と下限の設定・価格変更の承認・ルールの割り当て・クーポン案内の却下はオーナー・管理者が行えます。
自社価格
出品中の SKU ごとに、現在の販売価格・原価・下限・価格変更の提案・Amazon の自動価格設定ルールの状態を一覧できます。
列・表示 | 内容 |
|---|---|
手数料率/広告費率 | 画面右上に、直近 30 日の実績から算出した販売手数料の割合と広告費の割合が表示されます。下限の自動算出に使います |
商品 | 商品名と、SKU・ASIN |
現在価格 | Amazon から取り込んだ現在の販売価格。取り込んだ日付は表の上に「価格の取得日」として表示されます |
法人価格 | Amazon Business の買い手向けの価格と数量割引の有無。未設定の出品は「未設定」と表示されます |
原価・下限 | 設定した原価と、価格を下げてよい下限。未設定の SKU は「未設定」と表示され、価格を変更できません |
提案価格・提案の状態 | 申請中の価格変更と、その状態(承認待ち・反映中・反映済み・反映未確認・失敗・却下) |
ルール・ルールの状態 | 割り当て中の Amazon 自動価格設定ルールと状態(反映済み・反映未確認・解除の反映待ち・Seller Central) |
行の操作 | 右端のアイコンから[原価と下限を設定][価格を変更](提案中は[提案を確認])[ルールを割り当て](割り当て済みは[ルールを変更])[履歴]を開きます |
1. 原価と下限を設定する

対象の SKU の行で[原価と下限を設定]を押します。
[原価]を入力します。手数料率・広告費率の実績があれば、「原価 ÷(1 − 手数料率 − 広告費率)」で算出した下限が「原価から算出した下限」に表示されます。
[下限の決め方]で「原価から自動算出」か「直接指定」を選びます。実績がまだ無く自動算出できない場合や、独自の下限を使いたい場合は「直接指定」で下限を入力します。
[保存]を押します。
下限は、価格の変更・復元・ルールの割り当てのすべてに適用されます。下限を下回る価格は設定できません。
2. 価格を変更する

対象の SKU の行で[価格を変更]を押します。
[変更する価格]で「一般」か「法人」を選びます。法人価格が未設定の出品では、一般の価格が法人の買い手にも適用されます。
[新しい価格]を入力します。下限〜上限の範囲で、1 回の変更は現在価格の ±20% までです。必要に応じて[メモ]を残します。
オーナー・管理者は、「Amazon の出品価格を書き換えることを理解しました」にチェックを入れて[反映する]を押すと、そのまま Amazon に反映されます。編集者は[変更を申請]を押すと「承認待ち」になり、オーナー・管理者が行の[提案を確認]から[承認して反映]または[却下]を選びます。
反映後、Cascade が Amazon 側の価格を確認します(最大 1 分)。確認できると状態が「反映済み」に、確認が取れなかった場合は「反映未確認」になります。
価格の変更は、1 つの SKU につき 1 日 1 回までです。変更・復元の結果は、Slack・Chatwork・Microsoft Teams を連携している場合にチャットへ通知されます。
3. 変更前の価格に戻す
表の下の「変更履歴」または行の[履歴]から、戻したい変更の[元に戻す]を押します。変更前の価格に戻す操作には、変動幅と 1 日 1 回の制限はかかりませんが、下限・上限の範囲内である必要があります。「反映未確認」の変更は、同じ操作で再試行できます。
4. セール価格の提案を承認する
セール価格の提案が届くと、「提案の状態」が「承認待ち」になります。行の[提案を確認]を開くと「セール価格の提案の承認」が表示され、「◯% 引き・承認日の翌日から ◯ 日間」の条件を確認できます。オーナー・管理者が[承認して設定]を押すと、Amazon にセール価格が設定されます。設定したセール価格は、履歴の[取り消す]で期間の途中でも取り消せます。
5. Amazon の自動価格設定ルールを割り当てる

Amazon の Seller Central で作成した自動価格設定ルールを、Cascade から SKU に割り当てられます。割り当てると、Amazon 側のルールが下限〜上限の範囲で価格を自動調整します。
対象の SKU の行で[ルールを割り当て]を押します。
[ルール]で、他の SKU に割り当て済みのルールから選びます。初めて使うルールは、Seller Central で 1 つの SKU に割り当ててから「その他(ID を入力)」でルール ID を入力してください。ルールの作成は Cascade からは行えません。
[下限](既定は有効な下限)と、必要なら[上限]を入力し、[割り当てる]を押します。
複数の SKU にまとめて割り当てるには、行のチェックボックスを選んで[ルールを一括で割り当て]を押します。1 回に 50 件まで、1 件あたり最大 1 分ほどかかるため、処理が終わるまで画面を開いたままにしてください。
ルールの割り当て中は、Cascade から価格を直接変更できません。割り当て済みの行では[ルールを変更]から別のルールに替えるか、[解除する]で解除します。Seller Central 側で行った割り当ての変更は 1 日 1 回 Cascade に読み戻され、「Seller Central」と表示されます。
変更履歴
表の下に直近 50 件の変更履歴が表示されます。日時・商品・種別(価格変更/復元/ルール割り当て/ルール解除/セール価格の設定/セール価格の取り消し)・変更前後の価格・結果(成功/反映未確認/失敗/復元済み/取り消し済み)と、失敗した場合の理由を確認できます。
クーポン実施のご案内
Amazon のブランド指標をもとに、クーポンの実施をおすすめする案内が届くことがあります。届くと一覧の上に「クーポン実施のご案内が ◯ 件あります。」と表示され、該当する行のチップから内容を確認できます。案内はおすすめの表示だけで、クーポンの設定は Seller Central で行います。不要な案内はオーナー・管理者が却下できます。
競合価格

競合商品の ASIN をウォッチリストに登録すると、Cascade がおすすめ出品(カートボックス)の価格・最安値・出品者数を 15 分ごとに観測し、値下げなどの変化を検知します。観測の準備が整うまでは「競合価格の観測は準備中です。」と表示されます(後述)。
1. 競合商品を登録する

[ウォッチリストを編集]を押します。
[競合商品の ASIN]に登録したい ASIN を入力します。改行またはカンマで区切ると複数登録できます(1 商品あたり 100 件まで)。Amazon広告を連携していると、「広告で商品ターゲティング中の ASIN」が候補として表示され、クリックで追加できます。
必要に応じて[比較する自社 ASIN]と[メモ]を入力し、[登録]を押します。自社 ASIN を指定すると、競合が自社価格を下回ったときの検知と、入札提案の根拠表示に使われます。
登録した競合商品は、行の編集・削除アイコンから変更・削除できます。削除すると観測が止まります。
2. 観測結果を確認する
列 | 内容 |
|---|---|
競合商品 | 商品名(取得できない場合は ASIN) |
おすすめ出品価格・最安値・出品者数 | 直近の観測での、カートボックスを獲得しているオファーの送料込み価格・最安の送料込み価格・オファー数 |
状態 | 未観測/観測済み/オファーなし/取得失敗 |
検知中の条件 | 現在発生している変化の種類 |
30 日の推移 | おすすめ出品価格の直近 30 日の推移(日次) |
最終観測 | 最後に観測した日時 |
3. 変化の検知・通知・入札提案
観測で次の変化を検知すると、「最近の変化」に発生と回復が 1 件ずつ記録され(直近 50 件)、Slack・Chatwork・Microsoft Teams を連携している場合は「Amazon 競合価格の変化のお知らせ」が届きます。
検知の種類 | 内容 | 入札提案 |
|---|---|---|
おすすめ出品価格の下落 | カートボックス価格が前回より 5% 以上下がった | あり |
競合が自社価格を下回った | 比較する自社 ASIN の価格を競合が下回った | あり |
Amazon 本体がおすすめ出品を獲得 | Amazon 自身の出品がカートボックスを獲得した | あり |
プロモーションの追加 | 競合商品にプロモーションが付いた | なし |
出品オファー数の変化 | 出品者数が 3 件以上増減した | なし |
入札提案ありの変化を検知すると、その競合商品を商品ターゲットにしている Amazon スポンサープロダクトの広告について、競合が安い間だけ入札額を 20% 下げる提案が[広告最適化]の「入札額最適化」に届きます(同じ競合商品への提案は 7 日に 1 回)。「最近の変化」の「入札提案」列の[AI最適化で確認]から確認でき、承認すると入札額が更新されます。競合の価格が戻ると、未判断の提案は自動で失効します。この提案は自動適用の対象外です。
「観測は準備中です」と表示される場合
競合価格の観測には、Amazon から Cascade への価格情報の利用許可(Amazon 側の審査)が必要です。審査が完了するまでは「競合価格の観測は準備中です。」と表示され、ウォッチリストの登録・編集だけができます。観測が始まると、登録済みの競合商品から順に価格と変化が表示されます。観測の開始後、価格情報の許可を含まない以前の連携では「Amazon 販売の再認可が必要です」と表示されることがあります。その場合は[設定]>[外部連携]から Amazon Sales を再連携してください。
ご利用時の注意
価格の変更とセール価格の設定は Amazon の出品価格を直接書き換えます。反映前に、変更後の価格を必ずご確認ください。
金額は Amazon Sales 連携の通貨で表示・入力します。連携直後で通貨が確定していない間は、価格の操作ができません。
「出品中の SKU がありません。在庫の同期後に表示されます。」と表示される場合は、Amazon Sales の在庫同期(1 日 1 回)が完了してからご確認ください。
手数料率・広告費率の実績がない間は下限を自動算出できません。「直接指定」で下限を設定してください。
こんなときは
表示 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
Amazon 販売が連携されていません | Amazon Sales が未連携 | [連携設定へ]から[設定]>[外部連携]を開き、Amazon Sales を連携してください |
連携中の Amazon アカウントでは価格管理を利用できません | ベンダーアカウントのみを連携している | 出品者(セラー)アカウントを連携してください |
Amazon 販売の再認可が必要です | 連携に価格を書き換える許可が含まれていない、または連携の有効期限が切れている | [設定]>[外部連携]から Amazon Sales を再連携してください |
下限が未設定のため価格を変更できません | 原価も下限も設定されていない | 先に[原価と下限を設定]で設定してください |
この SKU は今日すでに価格を変更しています | 1 日 1 回の制限 | 翌日以降に変更してください。変更前に戻す場合は履歴の[元に戻す]を使えます |
ルール割り当て中は価格を直接変えられません | 自動価格設定ルールが割り当てられている | ルールを解除してから価格を変更してください |
反映未確認 | Amazon 側の反映確認が 1 分以内に取れなかった | しばらくしてから一覧を更新してください。反映されていなければ、履歴の[元に戻す]から再試行できます |
Amazon の検証で拒否されました | Amazon 側の出品条件に合わない価格 | Seller Central の出品情報をご確認のうえ、価格を見直してください |
候補が表示されない(競合商品の登録) | Amazon広告が未連携、または商品ターゲットが無い | ASIN を直接入力してください |

