顧客LTV分析
売上分析の「顧客分析」カードで、セグメント別のLTV・購入回数の分布・新規と既存の売上貢献を確認する方法です。楽天市場・Qoo10 で表示されるF2転換率と全顧客の平均LTV、Shopify の「定期便」カードもあわせて説明します。
著者: Cascade
顧客分析を使うと、EC ストアの顧客がもたらす価値を、セグメント別・購入回数別・新規と既存の内訳で確認できます。新規顧客獲得の単価設計や、リピート施策のターゲット選定にご利用いただけます。
顧客分析のカードは、左メニューの[EC]>[売上分析]にあります(ストア全体の指標をまとめたページです)。対応しているストアは Shopify・Shopline・カラーミーショップ・BASE・楽天市場・Qoo10 です。合計タブには表示されません。

顧客LTV分析の画面
カードの構成
顧客LTV分析(セグメント別)
購入行動に基づいて顧客を分類し、セグメントごとの指標を一覧表示します。
セグメント |
定義 |
|---|---|
VIP (上位5%) |
累計購入金額が上位 5% の顧客 |
ロイヤル (上位20%) |
累計購入金額が上位 20% の顧客 |
一般リピーター |
3 回以上の購入があり、上位 20% に入らない顧客 |
2回購入 |
購入が 2 回の顧客 |
1回購入のみ |
購入が 1 回だけの顧客 |
列 |
内容 |
|---|---|
顧客数 |
そのセグメントの人数 |
平均 LTV |
顧客 1 人あたりの累計購入金額の平均 |
平均注文回数 |
顧客 1 人あたりの平均注文回数 |
平均注文単価 |
1 注文あたりの平均購入金額 |
リピート率 |
2 回以上購入した顧客の割合 |
楽天市場・Qoo10 のように受注データの保持が直近 90 日のストアでは、平均 LTV は直近 90 日の購入履歴をもとに集計されます。それ以外のストアでは 12 か月ベースです。
購入回数別の顧客数
購入回数ごとの顧客数の分布を「1回」「2回」「3-5回」「6-10回」「11回以上」で表示します。期間中に 1 回以上購入した顧客の合計人数もあわせて確認できます。
月別売上貢献:既存 vs 新規
選択期間内の月別売上を、新規顧客(初回購入)と既存顧客(2 回目以降)に分けて表示します。新規獲得の売上インパクトと、既存顧客の影響度を比べられます。当月は「当月は直近の同期時点までの集計です」と表示され、同期済みの範囲までの値になります。
分析サマリー
[分析サマリーを生成する]を押すと、表示中のデータをもとに AI が要約を作成します。生成内容は判断の参考としてご利用ください。
リピート(F2)と累計購入額(楽天市場・Qoo10)
楽天市場・Qoo10 のタブでは、顧客分析カードの中に「リピート(F2)と累計購入額」のセクションが表示されます。Cascade が受注から作る顧客ごとの購入記録(保持 730 日)をもとに集計し、初回購入日を基準に判定します。
KPI
項目 |
内容 |
|---|---|
平均LTV(全顧客) |
直近 2 年(最終購入から 730 日以内)に購入した全顧客の、累計購入額の平均。選択期間には依存しません |
F2転換率(90日) |
初回購入から 90 日以内に 2 回目の購入(初回と異なる日)があった顧客の割合。対象は、初回購入から 90 日を経過した顧客だけです |
F2転換数(90日) |
判定対象のうち、90 日以内に 2 回目の購入があった顧客数。「新規顧客 ◯人・判定対象 ◯人」の内訳が添えられます |
F2 の 2 つの指標は、選択期間そのものではなく「選択期間を 90 日過去へずらした窓」に初回購入した顧客を対象にします(窓の日付は KPI の下に「初回購入日 ◯(選択期間を90日過去へずらした窓)」と表示されます)。選択期間をそのまま窓にすると、直近 14 日などでは判定できる顧客がまだいないためです。
初回購入月別のF2転換
初回購入月ごとに、新規顧客数、30/60/90 日それぞれの転換数と転換率、その月に初回購入した顧客の平均 LTV を表にします。行は選択期間に掛かる暦月で、母数は月全体です。
表示 |
意味 |
|---|---|
— |
判定中。窓の全日を経過した顧客がまだいません |
暫定 |
窓の全日を経過していない顧客が残っているため、値が変わり得ます |
履歴不足 |
購入記録がその月より前に 365 日未満しかなく、以前から買っていた既存客が新規に混ざっている可能性があります |
キャンセル注文と、顧客を識別できない注文(ゲスト購入・メール欠落)は集計に含みません。最終購入から 730 日を超えた顧客は記録から消えるため、それ以上の間隔で買った既存客は新規として数えます。連携直後など購入記録が集まる前は「購入履歴の記録を集めています。記録が始まると表示されます。」と表示されます。
定期便(Shopify)
Shopify のタブでは、売上分析に「定期便」カードが表示されます。定期購買アプリの契約状態と、注文ベースの定期売上をまとめたカードです。契約が 1 件も見つからない場合、カードは表示されません。
KPI
項目 |
内容 |
|---|---|
有効契約数 |
契約が続いていて一時停止していない定期契約の数。選択期間に依らず、最新の集計時点の値です |
一時停止中 |
顧客またはショップが一時停止している定期契約の数(最新の集計時点) |
期間内の新規契約 |
選択期間に初回注文があった定期契約の数 |
期間内の解約 |
選択期間に解約された定期契約の数。解約日が分からない解約済み契約は含みません |
解約率(月次換算) |
期間内の解約数 ÷ 期首に続いていた契約数を 30 日あたりに換算した割合。分母には一時停止中の契約を含みます |
定期売上 |
定期購買アプリの注文と、Shopify の購入オプション(サブスクリプション)が付いた注文の合計金額(税・送料込み・返品反映後) |
契約の状態(有効・一時停止・新規・解約・解約率・日次推移・継続率)は、定期購買アプリが Shopify の顧客に付けるタグから読み取ります。タグを付けないアプリの契約は含みません。定期売上はこれとは別に、注文から集計します。
日次推移
各日の終わりに続いていた契約数と、その日に開始・解約した契約数を表示します。凡例は「継続中(一時停止中を含む)」「新規」「解約」で、継続中には一時停止中の契約も含まれます。選択期間の全日が同期済みのときだけ表示されます。
初回注文月別の回数別継続率
行は直近 12 か月のうち継続回数を持つ契約がある初回注文月、列は n 回目の注文に到達した契約の割合(1 回目 = 100%)です。最新の集計時点の値で、選択期間には依存しません。
— — 判定中。まだ誰も n 回目に到達しておらず、到達し得る契約が残っています
0.0% — 到達した契約も、これから到達し得る契約もありません(確定)
未確定 — 一部の契約がまだ n 回目の時期に来ておらず、値が上がり得ます
継続回数を持たない契約は表から除かれ、「継続回数を持たない契約 ◯件は継続率表から除いています。」と表示されます。その月に継続回数を持つ契約がない場合、行自体が表示されません。
契約の状態を読み取れない場合は、理由に応じた案内が表示されます(同期の完走待ち・顧客データの利用承認申請中・再連携が必要・集計の準備中・一時的な同期失敗・対応アプリのタグが見つからない)。その間も定期売上は表示されます。
操作手順
1. [EC]>[売上分析]を開き、ストアのタブを選ぶ
画面を下にスクロールし、「顧客分析」カードを表示します。
2. 期間を選ぶ
集計期間は、画面右上の期間選択で切り替えます(カードごとの期間選択はありません)。
3. 各セクションを順番に確認する
上から「顧客LTV分析 → 月別売上貢献 → 購入回数別の顧客数」の順に見ると、セグメントの価値 → 新規と既存のバランス → 購入回数の分布の粒度で判断できます。楽天市場・Qoo10 では、続けて「リピート(F2)と累計購入額」で初回購入後のリピート率を確認します。
4. セグメントごとに次の施策を検討する
セグメント |
推奨アクション例 |
|---|---|
1回購入のみ |
リピート促進クーポン、フォローメール |
2回購入・一般リピーター |
クロスセル/アップセル提案 |
ロイヤル・VIP |
VIP 特典、紹介プログラム |

