UTMパラメータとは?utm_source・utm_mediumの意味と付け方ルール【GA4対応】
UTMパラメータとは?utm_source・utm_mediumの意味と付け方ルール【GA4対応】

UTMパラメータとは
UTMパラメータとは、Webサイトへのリンクの末尾に付け加える文字列(クエリパラメータ)で、そのリンクがどこから・どんな媒体を通じてクリックされたかをGoogle アナリティクス4(GA4)などの解析ツールに伝える仕組みです。utm_source(参照元)・utm_medium(メディア)・utm_campaign(キャンペーン名)など「utm_」で始まる項目を「?」や「&」でURLに連結し、リンク側に情報を持たせるため、GA4の基本タグが入っていれば追加の実装なしで流入元を識別できるのが特徴です。Googleアナリティクスのヘルプでは、この仕組みが正式に「カスタムキャンペーン」として案内されています。
UTMパラメータが必要になるのは、リンク先を見ただけでは流入経路を特定できない場面です。同じランディングページでも、メールマガジン・SNS投稿・提携サイトのバナーなど複数の経路から貼られていると、UTMパラメータなしではGA4は「参照元サイトのドメイン」までしか区別できません。UTMパラメータを付けておけば、どの配信・どのクリエイティブが流入やコンバージョンにつながったかをチャネル横断で比較できます。広告効果測定の全体像は広告効果測定の基礎を解説した記事も参考にしてください。なお、以前のユニバーサルアナリティクス(UA)はすでに計測を終了しているため、本記事は現行のGA4を前提に解説します。
UTMパラメータの一覧|基本5種類とGA4での拡張パラメータ
UTMパラメータには、古くから使われている基本の5種類と、GA4で重要度が増した拡張パラメータがあります。Googleアナリティクスのヘルプでは、utm_source・utm_medium・utm_campaignの3つを「常に使うべき」パラメータとし、utm_termとutm_contentは必要に応じて追加する任意のパラメータと位置づけています。全体像は次のとおりです。
パラメータ | 位置づけ | 役割 |
|---|---|---|
utm_source | 基本(常に使用) | トラフィックの参照元を示す |
utm_medium | 基本(常に使用) | マーケティングの媒体(メディア)を示す |
utm_campaign | 基本(常に使用) | キャンペーン名・プロモーションを示す |
utm_term | 基本(任意) | 有料検索広告のキーワードを示す |
utm_content | 基本(任意) | 同一キャンペーン内のクリエイティブ・リンクを区別する |
utm_id | 拡張(GA4で重要度が高い) | 特定のキャンペーン・プロモーションを識別するIDを示す |
utm_source_platform | 拡張(GA4で重要度が高い) | トラフィック誘導を担当したプラットフォームを示す(例:Search Ads 360、Display & Video 360) |
utm_creative_format | 拡張パラメータ | クリエイティブの種類を示す(例:display、native、video、search) |
utm_marketing_tactic | 拡張パラメータ | キャンペーンに適用したターゲティング基準を示す(例:remarketing、prospecting) |
このうちutm_creative_formatとutm_marketing_tacticは、Googleアナリティクスのヘルプ上で「現時点ではGA4プロパティに反映されない」と明記されているパラメータです。送信自体は可能ですが、GA4の標準レポートで確認する用途では、utm_source〜utm_source_platformの7項目を押さえておけば実務上は十分です。
各パラメータの意味と記入例
実際にURLへ入力する際の記入例です。utm_source・utm_medium・utm_campaignの例はGoogleアナリティクスのヘルプに掲載の例をもとにしています。それ以外は公式な例示がないため、入力イメージとして参考にしてください。
パラメータ | 意味 | 記入例 |
|---|---|---|
utm_source | 参照元(サイト名・配信元の名称) | google、newsletter4、billboard |
utm_medium | マーケティングの媒体(配信手段の種類) | cpc、banner、email |
utm_campaign | 商品名・スローガン・プロモコードなどキャンペーンの名称 | spring_sale |
utm_term | 有料検索広告で入札しているキーワード | running_shoes |
utm_content | 同じ広告・メール内の複数のリンクやクリエイティブを区別する情報 | text_link、banner_a |
utm_id | 特定のキャンペーンやプロモーションを識別するID | spring_promo_001 |
utm_source_platform | トラフィック誘導を担当したプラットフォーム | sa360、dv360 |
utm_termは主に検索連動型広告で使い、入札キーワードを記録します。utm_contentは、同じメール内に申し込みボタンが2つあるようなケースで、どちらがクリックされたかを区別する用途です。utm_idとutm_source_platformはGA4で重要度が増した項目で、Googleアナリティクスのヘルプでも「UTMパラメータを1つでも設定するなら、utm_source・utm_medium・utm_campaign・utm_id・utm_source_platformは特にすべて設定することを強く推奨する」と説明されています。一部だけ設定すると、レポートで参照元やメディアが「(not set)」と表示される原因になります。
UTMパラメータの付け方|実務ルール
値は小文字に統一する
UTMパラメータの値は大文字・小文字を区別して集計されます。Googleアナリティクスのヘルプでも「Meta」と「meta」は別の値として扱われると説明されており、小文字を標準ルールとすることが明記されています。utm_source=googleとutm_source=Googleは別行としてレポートに現れるため、社内で運用するUTMは原則すべて小文字で統一するのが安全です。
命名規則を決めて表記ゆれを防ぐ
担当者によってutm_medium=emailとmail、utm_source=facebookとfbのように表記がぶれると、GA4上では別々の参照元・メディアとして集計が分散します。Googleアナリティクスのヘルプでも、社内の媒体名とUTMの値を一致させ、レポートを分断させないことが推奨されています。source×mediumの組み合わせをあらかじめ一覧化し、配信のたびにゼロから命名を考えないルールにしておくと、表記ゆれを防ぎやすくなります。
スプレッドシートだけでの管理には限界がある
UTM付きURLの命名ルールをスプレッドシートで管理する組織は少なくありません。ただし担当者や部署をまたぐと、入力規則を徹底しない限り表記ゆれや過去URLの重複、検索のしづらさが起きやすくなります。配信本数が増えるほど「同じキャンペーンのUTMを誰かがすでに作っていないか」の確認自体が手間になります。命名規則を決めるところまでは十分でも、発行・検索・再利用まで含めた運用は、専用ツールに寄せたほうが表記ゆれの防止には近づきやすくなります。
URLビルダーでUTM付きURLを作成する手順
UTMパラメータは手入力でも付与できますが、Googleが無償で提供する「Campaign URL Builder」を使うと入力ミスなく組み立てられます。GA4向けのツールは、Googleアナリティクスのヘルプページからも案内されている公式ツールです。
Campaign URL Builder(ウェブサイト向け)にアクセスする
「Website URL」に、UTMを付けたい遷移先ページのURLを入力する
「Campaign Source」「Campaign Medium」「Campaign Name」の必須3項目を入力する(必要に応じて「Campaign Term」「Campaign Content」「Campaign ID」「Campaign Source Platform」も入力する)
画面下部に生成された「Generated URL」をコピーし、実際の配信リンクとして使用する
アプリのキャンペーンを計測する場合は、同じくGoogleが提供する「Play Campaign URL Builder」で、Google Playストア向けのUTM付きURLを作成できます。いずれも入力した値をそのままURLに変換するだけなので、命名規則は事前に決めておく必要があります。
Google広告の自動タグ設定(GCLID)とUTMパラメータの関係
Google広告には、UTMパラメータとは別に「自動タグ設定(オートタギング)」という仕組みがあります。Google広告のヘルプ(自動タグ設定について)によると、有効にすると広告のクリックごとにGoogle広告が自動でリンク先URLの末尾にGCLID(Google Click Identifier)という短いパラメータを付与します(例:www.example.com/?gclid=123xyz)。新規アカウントではデフォルトで有効になっており、管理画面の「アカウント設定」内の「自動タグ設定」セクションから有効・無効を切り替えられます。
実務上悩ましいのが、Google広告の配信リンクに自動タグ設定(GCLID)と手動のUTMパラメータを両方付けた場合の挙動です。Google広告のヘルプでは「GA4では、上書きするオプションが存在しないため、自動タグ設定が手動タグ設定より優先される」と説明されています。Googleアナリティクスのヘルプ(手動タグ設定と自動タグ設定)でも、併用時は参照元・メディアなどの分類ディメンションに自動タグ設定側の値が使われる一方、utm_contentとutm_termの手動設定値は「Manual Ad Content」「Manual Term」という別のディメンションに反映されると説明されています。つまり主要な集計は自動タグ設定が優先し、クリエイティブ単位の情報だけはUTM側が別枠で活きる棲み分けです。
例外もあります。同ヘルプでは、GCLIDやDCLIDが想定どおりに使えない状況でURLにUTMパラメータが含まれる場合、GA4はトラフィックソース関連ディメンションの値をすべてUTMパラメータ側から生成すると説明されています。また、UTMパラメータを1つでも設定するなら、utm_source・utm_medium・utm_campaign・utm_id・utm_source_platformをまとめて設定することが推奨されています。実務では、Google広告からの流入は自動タグ設定に任せ、それ以外の施策にUTMパラメータを使う役割分担がシンプルです。クリック情報を成果につなげるコンバージョン計測側の仕組みは、コンバージョンタグの解説記事も参考にしてください。
なお、一部のWebサイトは任意のURLパラメータを許可しておらず、自動タグ設定が有効だとエラーページが表示されるケースがあることや、リダイレクトを使う場合はGCLIDを最終ランディングページまで確実に渡す必要があることが、Google広告のヘルプで注意点として挙げられています。
GA4のレポートでUTMデータを確認する場所
GA4でUTMパラメータの集計結果を確認する基本の場所は、レポート左メニューの「集客」内にある「トラフィック獲得」レポートです。Googleアナリティクスのヘルプでは、このレポート(Traffic acquisition report)で「Session source/medium」「Session medium」「Session source」「Session campaign」といったディメンションを確認できると案内されています。
これらは自動タグ設定(GCLID)と手動UTMパラメータの値がまとめて反映されるディメンションです。手動設定した値だけを個別に見たい場合は、「Manual Source」「Manual Medium」「Manual Campaign Name」「Manual Ad Content」「Manual Term」という手動タグ専用のディメンションが別途用意されており、探索レポートなどに追加すると確認できるとされています。
UTMパラメータのよくあるミス
大文字・小文字が混在する
UTMパラメータの値は大文字・小文字を区別して別の値として集計されます。utm_campaign=Spring_Saleとspring_saleが混在すると、本来1つのキャンペーンのデータがレポート上で2行に分かれてしまいます。値を都度手入力するのではなく、命名ルールを一覧化してコピー&ペーストで使い回す運用にすると防ぎやすいミスです。
サイト内部のリンクにUTMパラメータを付けてしまう
以前のユニバーサルアナリティクス(UA)では、セッション途中でキャンペーン情報が変わるとセッションが強制的に区切られ、新しいセッションが開始される仕様でした。GA4ではこの挙動が変更されており、Googleアナリティクスのヘルプ(キャンペーンとトラフィックソース)では「各セッションは1つのキャンペーン・トラフィックソースにのみ関連付けられ、新しいキャンペーンやトラフィックソースを検知してもセッションが新規に開始されることはない」と説明されています。途中で検知した新しいUTM値やGCLIDはイベント単位の属性として記録されますが、進行中セッションの参照元・メディアには反映されません。
ただしGoogleアナリティクスのヘルプ(セッションについて)によれば、GA4はセッション開始時(session_startイベント)に取得したGCLID・UTM・リファラーの情報でセッションの参照元を決定します。ブックマークや社内共有経由でUTM付きの内部リンクから新しいセッションが始まると、本来の流入経路ではなく内部リンクのUTM値で記録されてしまうため、サイト内部の導線には基本的にUTMパラメータを付けない運用が無難です。
パラメータがリダイレクトや短縮URLの途中で消える
UTMパラメータはURLの一部の文字列にすぎないため、独自ドメインへのリダイレクトやURL短縮サービス、CMS・フォームツールの遷移設定によっては、末尾のパラメータごと失われることがあります。前述のGCLIDのリダイレクト時の注意と同じ技術的な制約が、UTMパラメータにも当てはまります。配信前に実際のリンクを踏み、URLが最後まで保持されているか確認する工程を運用フローに組み込んでおくと安心です。
一部のパラメータだけ設定して(not set)になる
utm_sourceだけ設定してutm_mediumを忘れる、といった部分的な設定も実務ではよく起こります。Googleアナリティクスのヘルプ((not set)の意味)では、手動タグ付けURLのUTMパラメータが不完全・不正確だと、流入元を識別する情報をGA4が受け取れず「(not set)」が表示されると説明されています。UTMパラメータはutm_source・utm_medium・utm_campaignの3つ(可能ならutm_id・utm_source_platformも)をセットで付与するルールにしておくと、この種の欠損を防げます。
CascadeでのUTM管理
UTMパラメータは項目数が多く、命名規則を決めて運用しないと表記ゆれや(not set)の原因になります。広告運用AIエージェントのCascadeには、UTM付きURLの作成・管理を行う「UTM作成」機能があります。左メニューの「UTM作成」から新規作成フォームを開き、遷移先URLとutm_source・utm_medium・utm_campaign・utm_term・utm_contentを入力すると、UTMパラメータが自動生成され、コピーボタンでそのまま取得できます。
作成したUTM付きURLは一覧で確認でき、再利用・複製もできます。配信のたびにURLを組み立て直したり、スプレッドシートで過去のURLを探したりする手間を減らせるため、複数担当者でUTMを運用する場合の表記ゆれ対策としても活用できます。詳しい操作方法はCascadeのUTM作成ドキュメントで確認できます。
UTMパラメータに関するよくある質問
UTMパラメータの種類は全部でいくつですか?
Googleアナリティクスのヘルプで説明されているUTMパラメータは、utm_source・utm_medium・utm_campaign・utm_term・utm_content・utm_id・utm_source_platform・utm_creative_format・utm_marketing_tacticの合計9種類です。実務での使用頻度が高いのは、常に使うことが推奨されるutm_source・utm_medium・utm_campaignの3つと、GA4で重要度が高いutm_id・utm_source_platformを合わせた5つです。utm_creative_formatとutm_marketing_tacticは、現時点ではGA4のレポートに反映されません。
utm_sourceとutm_mediumの違いは何ですか?
utm_sourceは「どこから来たか」という参照元(google、newsletter4など具体的な発信元の名称)を表し、utm_mediumは「どういう手段で来たか」という媒体(cpc、banner、emailなど配信手段の種類)を表します。同じGoogle経由の流入でも、自然検索か検索広告かはutm_mediumの値(organicかcpcか)で区別します。この2つはセットで使って初めて意味を持ちます。
自動タグ設定を有効にしていれば、UTMパラメータは不要ですか?
Google広告からの流入だけを見るなら、自動タグ設定(GCLID)だけでも参照元・メディアの分類は可能です。ただしGCLIDはGoogle広告専用の仕組みのため、メールマガジンやSNS投稿など他の流入経路は識別できません。またGoogle広告の配信内でクリエイティブ単位の効果を見たい場合は、utm_contentの併用にも意味があります。全チャネルを横断比較したい場合は、Google広告以外の施策にもUTMパラメータを付与しておくとよいでしょう。
CascadeでUTM付きURLを管理するメリットは何ですか?
Cascadeの「UTM作成」機能を使うと、遷移先URLと各パラメータを入力するだけでUTM付きURLが自動生成され、コピーボタンでそのまま取得できます。作成したURLは一覧で確認・再利用・複製できるため、担当者ごとに手入力でURLを組み立て直す必要がなく、過去に発行したUTM付きURLも探しやすくなります。広告運用のデータ管理を行うCascadeの中で、UTMの作成から管理までまとめて行いたい場合に活用できる機能です。
まとめ|UTMパラメータは3つの基本パラメータと命名ルールで運用する
UTMパラメータは、URLの末尾に付与してGA4などに流入経路を伝える文字列。utm_source・utm_medium・utm_campaignの3つは常に設定する
GA4ではutm_id・utm_source_platformも重要度が高く、UTMを使うならまとめて設定することが推奨されている
値は小文字に統一し、社内の命名規則を一覧化して表記ゆれを防ぐ
Google広告の自動タグ設定(GCLID)とUTMを併用すると、参照元・メディアの主要な集計は自動タグ設定側が優先される
サイト内部のリンクへのUTM付与や、リダイレクトによるパラメータ消失には注意する
UTMパラメータの仕組み自体はシンプルですが、命名ルールを決めずに運用すると効果測定の精度は徐々に落ちていきます。まずはutm_source・utm_medium・utm_campaignの3項目から、自社の命名規則を一覧化してみてください。
UTMパラメータとは
UTMパラメータとは、Webサイトへのリンクの末尾に付け加える文字列(クエリパラメータ)で、そのリンクがどこから・どんな媒体を通じてクリックされたかをGoogle アナリティクス4(GA4)などの解析ツールに伝える仕組みです。utm_source(参照元)・utm_medium(メディア)・utm_campaign(キャンペーン名)など「utm_」で始まる項目を「?」や「&」でURLに連結し、リンク側に情報を持たせるため、GA4の基本タグが入っていれば追加の実装なしで流入元を識別できるのが特徴です。Googleアナリティクスのヘルプでは、この仕組みが正式に「カスタムキャンペーン」として案内されています。
UTMパラメータが必要になるのは、リンク先を見ただけでは流入経路を特定できない場面です。同じランディングページでも、メールマガジン・SNS投稿・提携サイトのバナーなど複数の経路から貼られていると、UTMパラメータなしではGA4は「参照元サイトのドメイン」までしか区別できません。UTMパラメータを付けておけば、どの配信・どのクリエイティブが流入やコンバージョンにつながったかをチャネル横断で比較できます。広告効果測定の全体像は広告効果測定の基礎を解説した記事も参考にしてください。なお、以前のユニバーサルアナリティクス(UA)はすでに計測を終了しているため、本記事は現行のGA4を前提に解説します。
UTMパラメータの一覧|基本5種類とGA4での拡張パラメータ
UTMパラメータには、古くから使われている基本の5種類と、GA4で重要度が増した拡張パラメータがあります。Googleアナリティクスのヘルプでは、utm_source・utm_medium・utm_campaignの3つを「常に使うべき」パラメータとし、utm_termとutm_contentは必要に応じて追加する任意のパラメータと位置づけています。全体像は次のとおりです。
パラメータ | 位置づけ | 役割 |
|---|---|---|
utm_source | 基本(常に使用) | トラフィックの参照元を示す |
utm_medium | 基本(常に使用) | マーケティングの媒体(メディア)を示す |
utm_campaign | 基本(常に使用) | キャンペーン名・プロモーションを示す |
utm_term | 基本(任意) | 有料検索広告のキーワードを示す |
utm_content | 基本(任意) | 同一キャンペーン内のクリエイティブ・リンクを区別する |
utm_id | 拡張(GA4で重要度が高い) | 特定のキャンペーン・プロモーションを識別するIDを示す |
utm_source_platform | 拡張(GA4で重要度が高い) | トラフィック誘導を担当したプラットフォームを示す(例:Search Ads 360、Display & Video 360) |
utm_creative_format | 拡張パラメータ | クリエイティブの種類を示す(例:display、native、video、search) |
utm_marketing_tactic | 拡張パラメータ | キャンペーンに適用したターゲティング基準を示す(例:remarketing、prospecting) |
このうちutm_creative_formatとutm_marketing_tacticは、Googleアナリティクスのヘルプ上で「現時点ではGA4プロパティに反映されない」と明記されているパラメータです。送信自体は可能ですが、GA4の標準レポートで確認する用途では、utm_source〜utm_source_platformの7項目を押さえておけば実務上は十分です。
各パラメータの意味と記入例
実際にURLへ入力する際の記入例です。utm_source・utm_medium・utm_campaignの例はGoogleアナリティクスのヘルプに掲載の例をもとにしています。それ以外は公式な例示がないため、入力イメージとして参考にしてください。
パラメータ | 意味 | 記入例 |
|---|---|---|
utm_source | 参照元(サイト名・配信元の名称) | google、newsletter4、billboard |
utm_medium | マーケティングの媒体(配信手段の種類) | cpc、banner、email |
utm_campaign | 商品名・スローガン・プロモコードなどキャンペーンの名称 | spring_sale |
utm_term | 有料検索広告で入札しているキーワード | running_shoes |
utm_content | 同じ広告・メール内の複数のリンクやクリエイティブを区別する情報 | text_link、banner_a |
utm_id | 特定のキャンペーンやプロモーションを識別するID | spring_promo_001 |
utm_source_platform | トラフィック誘導を担当したプラットフォーム | sa360、dv360 |
utm_termは主に検索連動型広告で使い、入札キーワードを記録します。utm_contentは、同じメール内に申し込みボタンが2つあるようなケースで、どちらがクリックされたかを区別する用途です。utm_idとutm_source_platformはGA4で重要度が増した項目で、Googleアナリティクスのヘルプでも「UTMパラメータを1つでも設定するなら、utm_source・utm_medium・utm_campaign・utm_id・utm_source_platformは特にすべて設定することを強く推奨する」と説明されています。一部だけ設定すると、レポートで参照元やメディアが「(not set)」と表示される原因になります。
UTMパラメータの付け方|実務ルール
値は小文字に統一する
UTMパラメータの値は大文字・小文字を区別して集計されます。Googleアナリティクスのヘルプでも「Meta」と「meta」は別の値として扱われると説明されており、小文字を標準ルールとすることが明記されています。utm_source=googleとutm_source=Googleは別行としてレポートに現れるため、社内で運用するUTMは原則すべて小文字で統一するのが安全です。
命名規則を決めて表記ゆれを防ぐ
担当者によってutm_medium=emailとmail、utm_source=facebookとfbのように表記がぶれると、GA4上では別々の参照元・メディアとして集計が分散します。Googleアナリティクスのヘルプでも、社内の媒体名とUTMの値を一致させ、レポートを分断させないことが推奨されています。source×mediumの組み合わせをあらかじめ一覧化し、配信のたびにゼロから命名を考えないルールにしておくと、表記ゆれを防ぎやすくなります。
スプレッドシートだけでの管理には限界がある
UTM付きURLの命名ルールをスプレッドシートで管理する組織は少なくありません。ただし担当者や部署をまたぐと、入力規則を徹底しない限り表記ゆれや過去URLの重複、検索のしづらさが起きやすくなります。配信本数が増えるほど「同じキャンペーンのUTMを誰かがすでに作っていないか」の確認自体が手間になります。命名規則を決めるところまでは十分でも、発行・検索・再利用まで含めた運用は、専用ツールに寄せたほうが表記ゆれの防止には近づきやすくなります。
URLビルダーでUTM付きURLを作成する手順
UTMパラメータは手入力でも付与できますが、Googleが無償で提供する「Campaign URL Builder」を使うと入力ミスなく組み立てられます。GA4向けのツールは、Googleアナリティクスのヘルプページからも案内されている公式ツールです。
Campaign URL Builder(ウェブサイト向け)にアクセスする
「Website URL」に、UTMを付けたい遷移先ページのURLを入力する
「Campaign Source」「Campaign Medium」「Campaign Name」の必須3項目を入力する(必要に応じて「Campaign Term」「Campaign Content」「Campaign ID」「Campaign Source Platform」も入力する)
画面下部に生成された「Generated URL」をコピーし、実際の配信リンクとして使用する
アプリのキャンペーンを計測する場合は、同じくGoogleが提供する「Play Campaign URL Builder」で、Google Playストア向けのUTM付きURLを作成できます。いずれも入力した値をそのままURLに変換するだけなので、命名規則は事前に決めておく必要があります。
Google広告の自動タグ設定(GCLID)とUTMパラメータの関係
Google広告には、UTMパラメータとは別に「自動タグ設定(オートタギング)」という仕組みがあります。Google広告のヘルプ(自動タグ設定について)によると、有効にすると広告のクリックごとにGoogle広告が自動でリンク先URLの末尾にGCLID(Google Click Identifier)という短いパラメータを付与します(例:www.example.com/?gclid=123xyz)。新規アカウントではデフォルトで有効になっており、管理画面の「アカウント設定」内の「自動タグ設定」セクションから有効・無効を切り替えられます。
実務上悩ましいのが、Google広告の配信リンクに自動タグ設定(GCLID)と手動のUTMパラメータを両方付けた場合の挙動です。Google広告のヘルプでは「GA4では、上書きするオプションが存在しないため、自動タグ設定が手動タグ設定より優先される」と説明されています。Googleアナリティクスのヘルプ(手動タグ設定と自動タグ設定)でも、併用時は参照元・メディアなどの分類ディメンションに自動タグ設定側の値が使われる一方、utm_contentとutm_termの手動設定値は「Manual Ad Content」「Manual Term」という別のディメンションに反映されると説明されています。つまり主要な集計は自動タグ設定が優先し、クリエイティブ単位の情報だけはUTM側が別枠で活きる棲み分けです。
例外もあります。同ヘルプでは、GCLIDやDCLIDが想定どおりに使えない状況でURLにUTMパラメータが含まれる場合、GA4はトラフィックソース関連ディメンションの値をすべてUTMパラメータ側から生成すると説明されています。また、UTMパラメータを1つでも設定するなら、utm_source・utm_medium・utm_campaign・utm_id・utm_source_platformをまとめて設定することが推奨されています。実務では、Google広告からの流入は自動タグ設定に任せ、それ以外の施策にUTMパラメータを使う役割分担がシンプルです。クリック情報を成果につなげるコンバージョン計測側の仕組みは、コンバージョンタグの解説記事も参考にしてください。
なお、一部のWebサイトは任意のURLパラメータを許可しておらず、自動タグ設定が有効だとエラーページが表示されるケースがあることや、リダイレクトを使う場合はGCLIDを最終ランディングページまで確実に渡す必要があることが、Google広告のヘルプで注意点として挙げられています。
GA4のレポートでUTMデータを確認する場所
GA4でUTMパラメータの集計結果を確認する基本の場所は、レポート左メニューの「集客」内にある「トラフィック獲得」レポートです。Googleアナリティクスのヘルプでは、このレポート(Traffic acquisition report)で「Session source/medium」「Session medium」「Session source」「Session campaign」といったディメンションを確認できると案内されています。
これらは自動タグ設定(GCLID)と手動UTMパラメータの値がまとめて反映されるディメンションです。手動設定した値だけを個別に見たい場合は、「Manual Source」「Manual Medium」「Manual Campaign Name」「Manual Ad Content」「Manual Term」という手動タグ専用のディメンションが別途用意されており、探索レポートなどに追加すると確認できるとされています。
UTMパラメータのよくあるミス
大文字・小文字が混在する
UTMパラメータの値は大文字・小文字を区別して別の値として集計されます。utm_campaign=Spring_Saleとspring_saleが混在すると、本来1つのキャンペーンのデータがレポート上で2行に分かれてしまいます。値を都度手入力するのではなく、命名ルールを一覧化してコピー&ペーストで使い回す運用にすると防ぎやすいミスです。
サイト内部のリンクにUTMパラメータを付けてしまう
以前のユニバーサルアナリティクス(UA)では、セッション途中でキャンペーン情報が変わるとセッションが強制的に区切られ、新しいセッションが開始される仕様でした。GA4ではこの挙動が変更されており、Googleアナリティクスのヘルプ(キャンペーンとトラフィックソース)では「各セッションは1つのキャンペーン・トラフィックソースにのみ関連付けられ、新しいキャンペーンやトラフィックソースを検知してもセッションが新規に開始されることはない」と説明されています。途中で検知した新しいUTM値やGCLIDはイベント単位の属性として記録されますが、進行中セッションの参照元・メディアには反映されません。
ただしGoogleアナリティクスのヘルプ(セッションについて)によれば、GA4はセッション開始時(session_startイベント)に取得したGCLID・UTM・リファラーの情報でセッションの参照元を決定します。ブックマークや社内共有経由でUTM付きの内部リンクから新しいセッションが始まると、本来の流入経路ではなく内部リンクのUTM値で記録されてしまうため、サイト内部の導線には基本的にUTMパラメータを付けない運用が無難です。
パラメータがリダイレクトや短縮URLの途中で消える
UTMパラメータはURLの一部の文字列にすぎないため、独自ドメインへのリダイレクトやURL短縮サービス、CMS・フォームツールの遷移設定によっては、末尾のパラメータごと失われることがあります。前述のGCLIDのリダイレクト時の注意と同じ技術的な制約が、UTMパラメータにも当てはまります。配信前に実際のリンクを踏み、URLが最後まで保持されているか確認する工程を運用フローに組み込んでおくと安心です。
一部のパラメータだけ設定して(not set)になる
utm_sourceだけ設定してutm_mediumを忘れる、といった部分的な設定も実務ではよく起こります。Googleアナリティクスのヘルプ((not set)の意味)では、手動タグ付けURLのUTMパラメータが不完全・不正確だと、流入元を識別する情報をGA4が受け取れず「(not set)」が表示されると説明されています。UTMパラメータはutm_source・utm_medium・utm_campaignの3つ(可能ならutm_id・utm_source_platformも)をセットで付与するルールにしておくと、この種の欠損を防げます。
CascadeでのUTM管理
UTMパラメータは項目数が多く、命名規則を決めて運用しないと表記ゆれや(not set)の原因になります。広告運用AIエージェントのCascadeには、UTM付きURLの作成・管理を行う「UTM作成」機能があります。左メニューの「UTM作成」から新規作成フォームを開き、遷移先URLとutm_source・utm_medium・utm_campaign・utm_term・utm_contentを入力すると、UTMパラメータが自動生成され、コピーボタンでそのまま取得できます。
作成したUTM付きURLは一覧で確認でき、再利用・複製もできます。配信のたびにURLを組み立て直したり、スプレッドシートで過去のURLを探したりする手間を減らせるため、複数担当者でUTMを運用する場合の表記ゆれ対策としても活用できます。詳しい操作方法はCascadeのUTM作成ドキュメントで確認できます。
UTMパラメータに関するよくある質問
UTMパラメータの種類は全部でいくつですか?
Googleアナリティクスのヘルプで説明されているUTMパラメータは、utm_source・utm_medium・utm_campaign・utm_term・utm_content・utm_id・utm_source_platform・utm_creative_format・utm_marketing_tacticの合計9種類です。実務での使用頻度が高いのは、常に使うことが推奨されるutm_source・utm_medium・utm_campaignの3つと、GA4で重要度が高いutm_id・utm_source_platformを合わせた5つです。utm_creative_formatとutm_marketing_tacticは、現時点ではGA4のレポートに反映されません。
utm_sourceとutm_mediumの違いは何ですか?
utm_sourceは「どこから来たか」という参照元(google、newsletter4など具体的な発信元の名称)を表し、utm_mediumは「どういう手段で来たか」という媒体(cpc、banner、emailなど配信手段の種類)を表します。同じGoogle経由の流入でも、自然検索か検索広告かはutm_mediumの値(organicかcpcか)で区別します。この2つはセットで使って初めて意味を持ちます。
自動タグ設定を有効にしていれば、UTMパラメータは不要ですか?
Google広告からの流入だけを見るなら、自動タグ設定(GCLID)だけでも参照元・メディアの分類は可能です。ただしGCLIDはGoogle広告専用の仕組みのため、メールマガジンやSNS投稿など他の流入経路は識別できません。またGoogle広告の配信内でクリエイティブ単位の効果を見たい場合は、utm_contentの併用にも意味があります。全チャネルを横断比較したい場合は、Google広告以外の施策にもUTMパラメータを付与しておくとよいでしょう。
CascadeでUTM付きURLを管理するメリットは何ですか?
Cascadeの「UTM作成」機能を使うと、遷移先URLと各パラメータを入力するだけでUTM付きURLが自動生成され、コピーボタンでそのまま取得できます。作成したURLは一覧で確認・再利用・複製できるため、担当者ごとに手入力でURLを組み立て直す必要がなく、過去に発行したUTM付きURLも探しやすくなります。広告運用のデータ管理を行うCascadeの中で、UTMの作成から管理までまとめて行いたい場合に活用できる機能です。
まとめ|UTMパラメータは3つの基本パラメータと命名ルールで運用する
UTMパラメータは、URLの末尾に付与してGA4などに流入経路を伝える文字列。utm_source・utm_medium・utm_campaignの3つは常に設定する
GA4ではutm_id・utm_source_platformも重要度が高く、UTMを使うならまとめて設定することが推奨されている
値は小文字に統一し、社内の命名規則を一覧化して表記ゆれを防ぐ
Google広告の自動タグ設定(GCLID)とUTMを併用すると、参照元・メディアの主要な集計は自動タグ設定側が優先される
サイト内部のリンクへのUTM付与や、リダイレクトによるパラメータ消失には注意する
UTMパラメータの仕組み自体はシンプルですが、命名ルールを決めずに運用すると効果測定の精度は徐々に落ちていきます。まずはutm_source・utm_medium・utm_campaignの3項目から、自社の命名規則を一覧化してみてください。


