ROASとは?読み方・計算式・業界別平均の目安とROI・CPAとの違い

ROASとは?読み方・計算式・業界別平均の目安とROI・CPAとの違い

AI時代のSEO新常識

ROAS(ロアス)とは、投じた広告費に対してどれだけの売上を獲得できたかを示す広告指標です。計算式は「ROAS(%)=広告経由の売上÷広告費×100」で、目安は業界平均の数値ではなく自社の粗利率から損益分岐点を逆算して決めるのが実務的な方法です。

ROAS(%)=広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100

本記事では、ROASの意味と読み方、計算式と求め方、ROI・CPAとの違い、業界別の目安の考え方、目標値の設定方法、具体的な改善施策、そして売上ベースのROASが抱える限界までを順番に解説します。

ROASとは

ROASとは「Return On Advertising Spend」の略称で、日本語では広告費用対効果と訳されます。広告に投じた費用に対して、どれだけの売上を獲得できたかを示す指標です。この数値が大きいほど、広告費1円あたりの売上効率が高いことを意味します。EC、BtoB、SaaSなど幅広い領域で使われており、広告運用の成果を判断する基本的な指標のひとつです。

ROASの読み方

ROASは「ロアス」と読みます。Return On Advertising Spendの頭文字を取った略語で、英語圏でも同じく「ロアス」と発音されます。ROI(アールオーアイ)のようにアルファベットを1文字ずつ読むことはほとんどありません。

なぜROASが重要なのか

ROASが広告運用のKPIとして選ばれる理由は、大きく2つあります。

  • CPAだけでは売上規模が見えないためです。CPA(顧客獲得単価)はコンバージョン1件あたりのコストを示しますが、獲得した顧客がどれだけの売上につながったかは分かりません。ROASは広告費と売上の関係を直接示すため、収益性を判断しやすくなります。

  • 広告チャネル間の比較がしやすいためです。Google広告、Meta広告、ディスプレイ広告など複数チャネルに出稿している場合、チャネルごとのROASを比較すると予算配分の判断材料になります。

  • 予算配分の意思決定を数値で説明できるためです。ROASを基準に「どのキャンペーンにいくら配分するか」を決めると、担当者の感覚ではなく数値に基づいた合意形成がしやすくなります。社内での予算承認や、複数人が関わる運用体制でも判断の目線を揃えやすくなります。

ROASの計算式と求め方

ROASは次の式で求められます。

ROAS(%)=広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100

たとえば広告費10万円で50万円の売上が出た場合、ROASは50万円÷10万円×100で500%です。広告費1円あたり5円の売上を生んだことを意味します。

ここでいう「広告経由の売上」は、広告媒体の管理画面や計測タグが広告経由と判定した売上を指します。実店舗の売上や、自然検索・直接流入からの売上は含みません。どの経路をどこまで含めるかは計測タグの設定や、コンバージョンをどの期間まで広告の成果として計上するか(アトリビューションウィンドウ)によって変わるため、複数媒体のROASを比較するときは計測条件をそろえておく必要があります。

業種別の計算例(アパレルEC・BtoB・SaaS)

同じROASの数値でも、業種によって意味合いは変わります。3つの業種で計算例を比べてみます。

業種

広告費

広告経由の売上

ROAS

アパレルEC

50万円

200万円

400%

BtoB(成約ベース)

30万円

60万円

200%

SaaS(初年度)

100万円

250万円

250%

アパレルECは在庫と粗利率が数値に直結します。原価率が40〜60%程度になりやすい商材が多く、ROAS400%であれば広告費を差し引いても利益が残る水準です。

BtoBで広告が直接生み出すのはリードです。成約までのプロセスが長いため、成約ベースで集計するとROASの数値は小さくなりやすくなります。ROAS200%は一見低く見えますが、成約単価が高い商材では採算が合う場合があります。

SaaSは契約が継続するほど売上が積み上がります。初年度のROAS250%であっても、契約が2年、3年と続けば、LTV(顧客生涯価値)ベースのROASはさらに高くなります。

このように、ROASの水準だけを業種や他社と比べても、粗利率や商流が違えば意味のある比較にはなりません。自社の数値を評価するには、次の損益分岐ROASを基準にする方法が実務的です。

損益分岐ROASの逆算方法

「ROASが何%を超えれば黒字なのか」を判断する基準が損益分岐ROASです。次の式で求められます。

損益分岐ROAS(%)=100 ÷ 粗利率

たとえば粗利率が40%(0.4)の商材であれば、損益分岐ROASは100÷0.4で250%です。ROASがこの数値を下回ると、広告費が粗利を上回り赤字になります。粗利率は「(売上-原価)÷売上」で求められるため、自社の原価構造が分かれば計算できます。

月ごと、キャンペーンごとに実際のROASと損益分岐ROASを並べて確認すると、黒字と赤字の境目がどこにあるかを継続的に把握できます。損益分岐ROASは粗利率が変わらない限り大きくは動かないため、一度算出しておけば日々の運用判断の基準として使い続けられます。

ROAS・ROI・CPAの違い

広告の費用対効果を測る指標には、ROASのほかにROIとCPAがあります。それぞれ見ている対象が異なるため、使い分けが必要です。

指標

正式名称

計算式

見ているもの

ROAS

Return On Advertising Spend

広告経由の売上÷広告費×100

広告費に対する売上の割合

ROI

Return On Investment

(売上-コスト)÷広告費×100

広告費に対する利益の割合

CPA

Cost Per Acquisition

広告費÷コンバージョン数

1件のコンバージョンにかかった費用

使い分けの目安は次のとおりです。

  • ROASは、広告チャネルやキャンペーン単位で売上効率を比較したいときに向いています。ECサイトのように広告経由の売上が計測しやすいビジネスと相性のよい指標です。

  • ROIは、人件費や仕入れなどのコストも含めた利益ベースで投資対効果を見たいときに使います。経営層への報告にも使いやすい指標です。

  • CPAは、まずはコンバージョン件数を積み上げたいフェーズや、リード獲得型のBtoBビジネスで使われます。ROASやROIと組み合わせて見ることで、コストと売上の両面を把握できます。計算方法と改善の考え方はCPAの解説記事で扱っています。

ROASとROIは連動するとは限りません。ROASが500%でも、原価率の高い商品や、人件費・配送費などの固定費がかさむ事業ではROIがマイナスになることがあります。ROASだけで判断すると、売上は伸びているのに利益が残らないという状態を見逃しやすくなります。定期的にROIも合わせて確認する運用をおすすめします。

業界別ROASの平均と目安の決め方

「ROASの業界平均は何%か」は、広告運用でよく聞かれる質問です。結論からいうと、ROASの業界平均を裏付ける公的な統計や調査は存在しません。粗利率も原価構造も業種・企業ごとに異なるため、単一の平均値で語ること自体に無理があります。

その代わりに使えるのが、前の章で紹介した損益分岐ROASです。粗利率さえ分かれば、自社にとっての適正なROASの下限を計算できます。以下は粗利率別の損益分岐ROASの早見表です。

粗利率

損益分岐ROAS(100÷粗利率)

30%

約333%

40%

250%

50%

200%

60%

約167%

70%

約143%

この表からわかるとおり、粗利率が低い業種ほど、黒字化に必要なROASは高くなる構造です。粗利率30%であれば損益分岐ROASは約333%まで上がりますが、粗利率70%であれば約143%で足ります。

たとえばアパレルECで原価率55%(粗利率45%)の商品を扱う場合、損益分岐ROASは100÷0.45で約222%です。目安として語られる「300%」や「400%」という数値は、この損益分岐ラインにどれだけ利益マージンを上乗せするかという各社の判断の結果であり、業界共通の基準ではありません。

同じアパレル業界の中でも、自社ブランド商品とセレクト仕入れ品では原価率が異なります。カテゴリやSKUごとに粗利率が違う場合は、カテゴリ単位で損益分岐ROASを分けて管理すると、値引き商材と定価商材を同じ基準で評価してしまう誤りを防げます。

同じ考え方は他の業種にも当てはまります。粗利率80%程度と高い業態であれば損益分岐ROASは125%まで下がりますが、粗利率が20%まで下がる業態であれば損益分岐ROASは500%になります。「この業界はROAS◯%が平均」という情報を見かけたときは、まずその数値の前提となる粗利率が自社と同じかどうかを確認してください。

自社のROASの目安を決めるときは、他社の平均値を探すのではなく、自社の粗利率から損益分岐ROASを計算し、そこに必要な利益と固定費の分を上乗せする手順をおすすめします。具体的な手順は次の章で説明します。

目標ROASの設定方法(3ステップ)

目標ROASは、なんとなく高ければよいという数値ではなく、根拠のある数値で設定します。目標は一度決めたら固定するものではなく、粗利率や固定費が変わったタイミングで見直します。次の3ステップで決めていきます。

ステップ1:損益分岐ROASを算出する

前の章の計算式で、自社の損益分岐ROASを算出します。これが最低限クリアすべきラインです。算出した数値がそのまま目標になるわけではなく、あくまで「これを下回ると赤字になる」という下限のラインとして扱います。

ステップ2:利益とコストの分をマージンとして加える

損益分岐ROASに、人件費やツール利用料などの固定費、想定外のコスト変動分をマージンとして加えます。損益分岐ROASが250%であれば、目標ROASは350〜400%程度に設定するのが一つの目安です。広告運用を代理店に委託している場合は、代理店手数料もこのマージンに含めて計算すると、実態に近い目標値になります。

ステップ3:キャンペーンの目的別に目標を分ける

新規顧客獲得とリピーター向けでは、広告の役割が異なります。目的ごとに目標ROASを分けて設定すると、短期的な数値だけを追った予算配分を避けられます。

キャンペーンの目的

目標ROASの考え方

新規顧客獲得

初期投資として損益分岐ROAS付近まで許容する

リピーター向け

損益分岐ROASより高い水準を狙う(購入率が高いため)

認知・指名検索対策

ROAS単体では評価せず、指名検索数などの間接効果も合わせて見る

このように目標を分けることで、新規獲得の予算を削りすぎることを防ぎ、事業全体の成長につなげられます。特にリピーター向けキャンペーンは既存顧客のコンバージョン率が高くなりやすいため、損益分岐ROASより高い目標を設定しても達成しやすい傾向があります。

ROAS改善の実践施策

ROASの最適化は、広告費を抑えるか、売上を伸ばすかの2軸に分けられます。ここでは実務で使う施策を、何を変えると何が動くかという視点で整理します。

ターゲティングの精度を上げる

コンバージョンに至ったユーザーの属性データを類似オーディエンスやカスタムオーディエンスに反映すると、配信対象が購入見込みの高い層に絞られます。逆に、コンバージョンに至っていない配信面や年齢層を除外設定に加えると、成果につながっていない配信への支出を減らせます。除外設定を一度に増やしすぎると配信対象が狭くなり、必要な表示回数を確保できなくなることがあるため、成果データを見ながら段階的に調整します。

クリエイティブをA/Bテストで検証する

見出し・画像・CTA(行動喚起ボタン)の文言のうち、変更する要素を1回のテストにつき1つに絞ると、どの要素が成果を動かしたのかを特定できます。表示回数やクリック数が少ない段階で結果を確定させず、一定のコンバージョン数が集まってから判断します。テスト期間中に予算や入札方法まで変更すると、どちらの影響で数値が動いたのか切り分けられなくなるため、テスト対象以外の設定は固定しておきます。

媒体間の予算配分を見直す

媒体ごとのROASを月次で比較し、ROASが高い媒体に予算を寄せると、同じ広告費でも広告経由の売上を増やせます。ROASだけでなく、コンバージョン後のリピート率や返品率も合わせて確認すると、短期的な数値だけを追った配分を避けられます。ROASが低い媒体をすぐに停止するのではなく、配信量を段階的に絞りながら数値の変化を確認すると、判断のミスを避けられます。運用型広告全体の予算配分の考え方はweb広告の運用方法を解説した記事でも扱っています。

顧客単価を引き上げる

ROASの分子は売上です。広告費を変えずに顧客単価を上げれば、ROASはその分だけ改善します。アップセル(上位商品の提案)やクロスセル(関連商品の提案)、一定金額以上で送料無料にするといった、購入金額を引き上げる導線が該当します。単価を上げすぎるとコンバージョン率が下がる場合があるため、単価とCVRの両方の推移を見ながら調整します。

ランディングページを改善してCVRを上げる

ファーストビューのキャッチコピー、フォームの入力項目数、ページの表示速度、モバイル表示の崩れの4点を優先的に見直すと、同じ流入数でもコンバージョン率が変わります。ヒートマップツールで離脱が集中している箇所を特定し、そこから着手します。改善後は変更前の期間とコンバージョン率を比較し、数値で効果を確認してから次の改善に進みます。

リピート購入を増やしてLTVを伸ばす

初回購入時のROASが低くても、その後のリピート購入を増やせば、LTV(顧客生涯価値)ベースのROASは上がります。メールやLINE公式アカウントで再購入のタイミングに合わせて案内を送ると、追加の広告費をかけずに売上を積み増せます。配信の頻度が高すぎると配信停止や購読解除につながるため、過去の購入間隔のデータに合わせて配信のタイミングを調整します。

入札戦略を見直す

Google広告の目標ROAS入札を使うと、設定した目標値に近づくよう入札額が自動調整されます。ただし自動入札はコンバージョンデータの蓄積が前提です。データが少ない立ち上げ期は手動入札で運用し、コンバージョン数が一定量たまってから目標ROAS入札に切り替えます。目標値を実態より高く設定すると配信量が急に絞られることがあるため、損益分岐ROASを大きく超えない範囲で調整します。

AIによる運用の自動化を取り入れる

入札調整、予算配分、クリエイティブの評価、ターゲティングの見直しは、いずれも定期的な確認と判断が必要な作業です。これらをAIに任せると、担当者は戦略立案やクリエイティブ企画に時間を使えます。自動化する範囲は一度に広げすぎず、まずは入札や予算配分など判断基準が数値化しやすい領域から任せていくと、運用の変化を把握しやすくなります。AIを使った広告運用の自動化については別記事で詳しく解説しています。

売上ROASの限界と受注ROASという考え方

ここまで見てきたROASは、広告の管理画面に記録された「売上」を基準にしています。この売上ベースのROASには、見落とされやすい限界があります。

売上ベースROASのズレが生まれる場面

  • 返品・キャンセルが反映されない。広告の管理画面は、注文が確定した時点で売上として計上します。その後の返品やキャンセルは反映されないため、管理画面上のROASと、実際に入金された売上に基づくROASは一致しません。アパレルや化粧品のように返品率が高くなりやすい商材ほど、この差は大きくなります。

  • BtoBではリード段階で受注の可否が分からない。BtoBでは、広告が直接生み出すのはリードや商談化の手前の申込みです。この段階では受注するかどうか分かりません。リード数だけでROASを計算すると、実際に受注につながった広告とつながらなかった広告を区別できません。リードの質を評価するには、商談化率や受注率といった後工程の指標と広告のデータをつなげて見る必要があります。

  • 媒体側のCV値と実際の受注データがずれる。広告媒体の管理画面が計測するコンバージョン数と、CRMや受注管理システムに記録された実際の受注数は、計測方法の違いにより一致しないことがあります。複数媒体を併用している場合、同じ顧客が複数の広告に接触してから受注に至ることもあり、媒体側の数値をそのまま合算すると実際の受注件数とずれることがあります。

こうしたズレを踏まえると、広告の成果は「売上」ではなく「受注」または「粗利」を基準に評価するほうが実態に近づきます。受注ROASは、広告経由の受注額(キャンセルや返品を差し引いた実際の売上)を広告費で割って算出する考え方です。CRMや受注管理システムのデータと広告費を突き合わせる必要があるため、広告媒体の管理画面だけでは完結しません。

Cascadeは、ECやCRMの受注データと広告データを接続し、売上ベースだけでなく受注ベースで広告の費用対効果を評価できる広告運用プラットフォームです。詳しくはCascadeのサービス紹介ページをご覧ください。

手元の数値でROASと損益分岐ROASを計算する場合は、こちらの計算ツールをご利用ください。

【計算ツール:roas】

【計算ツール:breakeven-roas】

ROASのよくある質問

ROASの読み方は?

「ロアス」と読みます。Return On Advertising Spendの頭文字を取った略語です。

ROASとROIはどちらを見るべきですか?

広告チャネルやキャンペーン単位の売上効率を比較するならROAS、人件費や仕入れも含めた事業全体の利益で判断するならROIが向いています。ROASが高くてもROIがマイナスになっていないかを、両方を併用して確認する運用が安全です。

ROAS100%はどういう状態ですか?

広告費と広告経由の売上が同額の状態です。原価や人件費などのコストを考慮すると、多くの場合で赤字になります。損益分岐ROAS(100÷粗利率)を計算すると、何%を超えれば黒字になるかが分かります。

ROASの平均はどのくらいですか?

ROASの業界平均を示す公的な統計は存在しません。平均を探すのではなく、自社の粗利率から損益分岐ROAS(100÷粗利率)を計算し、そこに必要な利益分を上乗せして目標を決める方法をおすすめします。

ROASの計算に使えるツールは?

広告媒体の管理画面には、ROASやそれに近い指標をレポートとして表示できるものがあります。複数媒体を横断して管理する場合は、広告費と売上のデータを1か所に集約できる運用ツールを使うと、媒体ごとに手作業で集計する手間を省けます。

まとめ

ROASは、広告費に対してどれだけの売上を得られたかを示す指標です。計算式は「広告経由の売上÷広告費×100」、読み方は「ロアス」です。

  • 目安は業界平均ではなく損益分岐ROAS(100÷粗利率)から逆算するのが、根拠のある決め方です。

  • ROI・CPAとの違いを理解し、見たい対象(売上・利益・コスト)に応じて使い分けます。

  • 目標ROASは3ステップ(損益分岐ROASの算出、マージンの上乗せ、目的別の使い分け)で設定します。

  • 改善はコストを下げるか売上を上げるかの2軸で、ターゲティングからAI活用までの施策を組み合わせてROAS改善の戦略を組み立てます。

  • 売上ベースのROASには限界があるため、返品・キャンセルやBtoBのリード段階を踏まえ、受注や粗利を基準にした評価も検討します。

まずは自社の粗利率を確認し、損益分岐ROASを計算するところから始めてみてください。特に返品率が高い商材や、リードから成約までに時間がかかるビジネスでは、売上だけでなく受注や粗利の視点を早い段階から運用に組み込むことをおすすめします。広告媒体ごとの売上だけでなく、受注や粗利を基準にした評価に移行することで、広告投資の判断は実態に近づきます。

あわせて読みたい: ROASを日次で追うレポート運用の自動化は「広告レポート作成術」、クリック単価の見直しによる広告費側の改善は「CPC(クリック単価)とは」で解説しています。

ROAS(ロアス)とは、投じた広告費に対してどれだけの売上を獲得できたかを示す広告指標です。計算式は「ROAS(%)=広告経由の売上÷広告費×100」で、目安は業界平均の数値ではなく自社の粗利率から損益分岐点を逆算して決めるのが実務的な方法です。

ROAS(%)=広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100

本記事では、ROASの意味と読み方、計算式と求め方、ROI・CPAとの違い、業界別の目安の考え方、目標値の設定方法、具体的な改善施策、そして売上ベースのROASが抱える限界までを順番に解説します。

ROASとは

ROASとは「Return On Advertising Spend」の略称で、日本語では広告費用対効果と訳されます。広告に投じた費用に対して、どれだけの売上を獲得できたかを示す指標です。この数値が大きいほど、広告費1円あたりの売上効率が高いことを意味します。EC、BtoB、SaaSなど幅広い領域で使われており、広告運用の成果を判断する基本的な指標のひとつです。

ROASの読み方

ROASは「ロアス」と読みます。Return On Advertising Spendの頭文字を取った略語で、英語圏でも同じく「ロアス」と発音されます。ROI(アールオーアイ)のようにアルファベットを1文字ずつ読むことはほとんどありません。

なぜROASが重要なのか

ROASが広告運用のKPIとして選ばれる理由は、大きく2つあります。

  • CPAだけでは売上規模が見えないためです。CPA(顧客獲得単価)はコンバージョン1件あたりのコストを示しますが、獲得した顧客がどれだけの売上につながったかは分かりません。ROASは広告費と売上の関係を直接示すため、収益性を判断しやすくなります。

  • 広告チャネル間の比較がしやすいためです。Google広告、Meta広告、ディスプレイ広告など複数チャネルに出稿している場合、チャネルごとのROASを比較すると予算配分の判断材料になります。

  • 予算配分の意思決定を数値で説明できるためです。ROASを基準に「どのキャンペーンにいくら配分するか」を決めると、担当者の感覚ではなく数値に基づいた合意形成がしやすくなります。社内での予算承認や、複数人が関わる運用体制でも判断の目線を揃えやすくなります。

ROASの計算式と求め方

ROASは次の式で求められます。

ROAS(%)=広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100

たとえば広告費10万円で50万円の売上が出た場合、ROASは50万円÷10万円×100で500%です。広告費1円あたり5円の売上を生んだことを意味します。

ここでいう「広告経由の売上」は、広告媒体の管理画面や計測タグが広告経由と判定した売上を指します。実店舗の売上や、自然検索・直接流入からの売上は含みません。どの経路をどこまで含めるかは計測タグの設定や、コンバージョンをどの期間まで広告の成果として計上するか(アトリビューションウィンドウ)によって変わるため、複数媒体のROASを比較するときは計測条件をそろえておく必要があります。

業種別の計算例(アパレルEC・BtoB・SaaS)

同じROASの数値でも、業種によって意味合いは変わります。3つの業種で計算例を比べてみます。

業種

広告費

広告経由の売上

ROAS

アパレルEC

50万円

200万円

400%

BtoB(成約ベース)

30万円

60万円

200%

SaaS(初年度)

100万円

250万円

250%

アパレルECは在庫と粗利率が数値に直結します。原価率が40〜60%程度になりやすい商材が多く、ROAS400%であれば広告費を差し引いても利益が残る水準です。

BtoBで広告が直接生み出すのはリードです。成約までのプロセスが長いため、成約ベースで集計するとROASの数値は小さくなりやすくなります。ROAS200%は一見低く見えますが、成約単価が高い商材では採算が合う場合があります。

SaaSは契約が継続するほど売上が積み上がります。初年度のROAS250%であっても、契約が2年、3年と続けば、LTV(顧客生涯価値)ベースのROASはさらに高くなります。

このように、ROASの水準だけを業種や他社と比べても、粗利率や商流が違えば意味のある比較にはなりません。自社の数値を評価するには、次の損益分岐ROASを基準にする方法が実務的です。

損益分岐ROASの逆算方法

「ROASが何%を超えれば黒字なのか」を判断する基準が損益分岐ROASです。次の式で求められます。

損益分岐ROAS(%)=100 ÷ 粗利率

たとえば粗利率が40%(0.4)の商材であれば、損益分岐ROASは100÷0.4で250%です。ROASがこの数値を下回ると、広告費が粗利を上回り赤字になります。粗利率は「(売上-原価)÷売上」で求められるため、自社の原価構造が分かれば計算できます。

月ごと、キャンペーンごとに実際のROASと損益分岐ROASを並べて確認すると、黒字と赤字の境目がどこにあるかを継続的に把握できます。損益分岐ROASは粗利率が変わらない限り大きくは動かないため、一度算出しておけば日々の運用判断の基準として使い続けられます。

ROAS・ROI・CPAの違い

広告の費用対効果を測る指標には、ROASのほかにROIとCPAがあります。それぞれ見ている対象が異なるため、使い分けが必要です。

指標

正式名称

計算式

見ているもの

ROAS

Return On Advertising Spend

広告経由の売上÷広告費×100

広告費に対する売上の割合

ROI

Return On Investment

(売上-コスト)÷広告費×100

広告費に対する利益の割合

CPA

Cost Per Acquisition

広告費÷コンバージョン数

1件のコンバージョンにかかった費用

使い分けの目安は次のとおりです。

  • ROASは、広告チャネルやキャンペーン単位で売上効率を比較したいときに向いています。ECサイトのように広告経由の売上が計測しやすいビジネスと相性のよい指標です。

  • ROIは、人件費や仕入れなどのコストも含めた利益ベースで投資対効果を見たいときに使います。経営層への報告にも使いやすい指標です。

  • CPAは、まずはコンバージョン件数を積み上げたいフェーズや、リード獲得型のBtoBビジネスで使われます。ROASやROIと組み合わせて見ることで、コストと売上の両面を把握できます。計算方法と改善の考え方はCPAの解説記事で扱っています。

ROASとROIは連動するとは限りません。ROASが500%でも、原価率の高い商品や、人件費・配送費などの固定費がかさむ事業ではROIがマイナスになることがあります。ROASだけで判断すると、売上は伸びているのに利益が残らないという状態を見逃しやすくなります。定期的にROIも合わせて確認する運用をおすすめします。

業界別ROASの平均と目安の決め方

「ROASの業界平均は何%か」は、広告運用でよく聞かれる質問です。結論からいうと、ROASの業界平均を裏付ける公的な統計や調査は存在しません。粗利率も原価構造も業種・企業ごとに異なるため、単一の平均値で語ること自体に無理があります。

その代わりに使えるのが、前の章で紹介した損益分岐ROASです。粗利率さえ分かれば、自社にとっての適正なROASの下限を計算できます。以下は粗利率別の損益分岐ROASの早見表です。

粗利率

損益分岐ROAS(100÷粗利率)

30%

約333%

40%

250%

50%

200%

60%

約167%

70%

約143%

この表からわかるとおり、粗利率が低い業種ほど、黒字化に必要なROASは高くなる構造です。粗利率30%であれば損益分岐ROASは約333%まで上がりますが、粗利率70%であれば約143%で足ります。

たとえばアパレルECで原価率55%(粗利率45%)の商品を扱う場合、損益分岐ROASは100÷0.45で約222%です。目安として語られる「300%」や「400%」という数値は、この損益分岐ラインにどれだけ利益マージンを上乗せするかという各社の判断の結果であり、業界共通の基準ではありません。

同じアパレル業界の中でも、自社ブランド商品とセレクト仕入れ品では原価率が異なります。カテゴリやSKUごとに粗利率が違う場合は、カテゴリ単位で損益分岐ROASを分けて管理すると、値引き商材と定価商材を同じ基準で評価してしまう誤りを防げます。

同じ考え方は他の業種にも当てはまります。粗利率80%程度と高い業態であれば損益分岐ROASは125%まで下がりますが、粗利率が20%まで下がる業態であれば損益分岐ROASは500%になります。「この業界はROAS◯%が平均」という情報を見かけたときは、まずその数値の前提となる粗利率が自社と同じかどうかを確認してください。

自社のROASの目安を決めるときは、他社の平均値を探すのではなく、自社の粗利率から損益分岐ROASを計算し、そこに必要な利益と固定費の分を上乗せする手順をおすすめします。具体的な手順は次の章で説明します。

目標ROASの設定方法(3ステップ)

目標ROASは、なんとなく高ければよいという数値ではなく、根拠のある数値で設定します。目標は一度決めたら固定するものではなく、粗利率や固定費が変わったタイミングで見直します。次の3ステップで決めていきます。

ステップ1:損益分岐ROASを算出する

前の章の計算式で、自社の損益分岐ROASを算出します。これが最低限クリアすべきラインです。算出した数値がそのまま目標になるわけではなく、あくまで「これを下回ると赤字になる」という下限のラインとして扱います。

ステップ2:利益とコストの分をマージンとして加える

損益分岐ROASに、人件費やツール利用料などの固定費、想定外のコスト変動分をマージンとして加えます。損益分岐ROASが250%であれば、目標ROASは350〜400%程度に設定するのが一つの目安です。広告運用を代理店に委託している場合は、代理店手数料もこのマージンに含めて計算すると、実態に近い目標値になります。

ステップ3:キャンペーンの目的別に目標を分ける

新規顧客獲得とリピーター向けでは、広告の役割が異なります。目的ごとに目標ROASを分けて設定すると、短期的な数値だけを追った予算配分を避けられます。

キャンペーンの目的

目標ROASの考え方

新規顧客獲得

初期投資として損益分岐ROAS付近まで許容する

リピーター向け

損益分岐ROASより高い水準を狙う(購入率が高いため)

認知・指名検索対策

ROAS単体では評価せず、指名検索数などの間接効果も合わせて見る

このように目標を分けることで、新規獲得の予算を削りすぎることを防ぎ、事業全体の成長につなげられます。特にリピーター向けキャンペーンは既存顧客のコンバージョン率が高くなりやすいため、損益分岐ROASより高い目標を設定しても達成しやすい傾向があります。

ROAS改善の実践施策

ROASの最適化は、広告費を抑えるか、売上を伸ばすかの2軸に分けられます。ここでは実務で使う施策を、何を変えると何が動くかという視点で整理します。

ターゲティングの精度を上げる

コンバージョンに至ったユーザーの属性データを類似オーディエンスやカスタムオーディエンスに反映すると、配信対象が購入見込みの高い層に絞られます。逆に、コンバージョンに至っていない配信面や年齢層を除外設定に加えると、成果につながっていない配信への支出を減らせます。除外設定を一度に増やしすぎると配信対象が狭くなり、必要な表示回数を確保できなくなることがあるため、成果データを見ながら段階的に調整します。

クリエイティブをA/Bテストで検証する

見出し・画像・CTA(行動喚起ボタン)の文言のうち、変更する要素を1回のテストにつき1つに絞ると、どの要素が成果を動かしたのかを特定できます。表示回数やクリック数が少ない段階で結果を確定させず、一定のコンバージョン数が集まってから判断します。テスト期間中に予算や入札方法まで変更すると、どちらの影響で数値が動いたのか切り分けられなくなるため、テスト対象以外の設定は固定しておきます。

媒体間の予算配分を見直す

媒体ごとのROASを月次で比較し、ROASが高い媒体に予算を寄せると、同じ広告費でも広告経由の売上を増やせます。ROASだけでなく、コンバージョン後のリピート率や返品率も合わせて確認すると、短期的な数値だけを追った配分を避けられます。ROASが低い媒体をすぐに停止するのではなく、配信量を段階的に絞りながら数値の変化を確認すると、判断のミスを避けられます。運用型広告全体の予算配分の考え方はweb広告の運用方法を解説した記事でも扱っています。

顧客単価を引き上げる

ROASの分子は売上です。広告費を変えずに顧客単価を上げれば、ROASはその分だけ改善します。アップセル(上位商品の提案)やクロスセル(関連商品の提案)、一定金額以上で送料無料にするといった、購入金額を引き上げる導線が該当します。単価を上げすぎるとコンバージョン率が下がる場合があるため、単価とCVRの両方の推移を見ながら調整します。

ランディングページを改善してCVRを上げる

ファーストビューのキャッチコピー、フォームの入力項目数、ページの表示速度、モバイル表示の崩れの4点を優先的に見直すと、同じ流入数でもコンバージョン率が変わります。ヒートマップツールで離脱が集中している箇所を特定し、そこから着手します。改善後は変更前の期間とコンバージョン率を比較し、数値で効果を確認してから次の改善に進みます。

リピート購入を増やしてLTVを伸ばす

初回購入時のROASが低くても、その後のリピート購入を増やせば、LTV(顧客生涯価値)ベースのROASは上がります。メールやLINE公式アカウントで再購入のタイミングに合わせて案内を送ると、追加の広告費をかけずに売上を積み増せます。配信の頻度が高すぎると配信停止や購読解除につながるため、過去の購入間隔のデータに合わせて配信のタイミングを調整します。

入札戦略を見直す

Google広告の目標ROAS入札を使うと、設定した目標値に近づくよう入札額が自動調整されます。ただし自動入札はコンバージョンデータの蓄積が前提です。データが少ない立ち上げ期は手動入札で運用し、コンバージョン数が一定量たまってから目標ROAS入札に切り替えます。目標値を実態より高く設定すると配信量が急に絞られることがあるため、損益分岐ROASを大きく超えない範囲で調整します。

AIによる運用の自動化を取り入れる

入札調整、予算配分、クリエイティブの評価、ターゲティングの見直しは、いずれも定期的な確認と判断が必要な作業です。これらをAIに任せると、担当者は戦略立案やクリエイティブ企画に時間を使えます。自動化する範囲は一度に広げすぎず、まずは入札や予算配分など判断基準が数値化しやすい領域から任せていくと、運用の変化を把握しやすくなります。AIを使った広告運用の自動化については別記事で詳しく解説しています。

売上ROASの限界と受注ROASという考え方

ここまで見てきたROASは、広告の管理画面に記録された「売上」を基準にしています。この売上ベースのROASには、見落とされやすい限界があります。

売上ベースROASのズレが生まれる場面

  • 返品・キャンセルが反映されない。広告の管理画面は、注文が確定した時点で売上として計上します。その後の返品やキャンセルは反映されないため、管理画面上のROASと、実際に入金された売上に基づくROASは一致しません。アパレルや化粧品のように返品率が高くなりやすい商材ほど、この差は大きくなります。

  • BtoBではリード段階で受注の可否が分からない。BtoBでは、広告が直接生み出すのはリードや商談化の手前の申込みです。この段階では受注するかどうか分かりません。リード数だけでROASを計算すると、実際に受注につながった広告とつながらなかった広告を区別できません。リードの質を評価するには、商談化率や受注率といった後工程の指標と広告のデータをつなげて見る必要があります。

  • 媒体側のCV値と実際の受注データがずれる。広告媒体の管理画面が計測するコンバージョン数と、CRMや受注管理システムに記録された実際の受注数は、計測方法の違いにより一致しないことがあります。複数媒体を併用している場合、同じ顧客が複数の広告に接触してから受注に至ることもあり、媒体側の数値をそのまま合算すると実際の受注件数とずれることがあります。

こうしたズレを踏まえると、広告の成果は「売上」ではなく「受注」または「粗利」を基準に評価するほうが実態に近づきます。受注ROASは、広告経由の受注額(キャンセルや返品を差し引いた実際の売上)を広告費で割って算出する考え方です。CRMや受注管理システムのデータと広告費を突き合わせる必要があるため、広告媒体の管理画面だけでは完結しません。

Cascadeは、ECやCRMの受注データと広告データを接続し、売上ベースだけでなく受注ベースで広告の費用対効果を評価できる広告運用プラットフォームです。詳しくはCascadeのサービス紹介ページをご覧ください。

手元の数値でROASと損益分岐ROASを計算する場合は、こちらの計算ツールをご利用ください。

【計算ツール:roas】

【計算ツール:breakeven-roas】

ROASのよくある質問

ROASの読み方は?

「ロアス」と読みます。Return On Advertising Spendの頭文字を取った略語です。

ROASとROIはどちらを見るべきですか?

広告チャネルやキャンペーン単位の売上効率を比較するならROAS、人件費や仕入れも含めた事業全体の利益で判断するならROIが向いています。ROASが高くてもROIがマイナスになっていないかを、両方を併用して確認する運用が安全です。

ROAS100%はどういう状態ですか?

広告費と広告経由の売上が同額の状態です。原価や人件費などのコストを考慮すると、多くの場合で赤字になります。損益分岐ROAS(100÷粗利率)を計算すると、何%を超えれば黒字になるかが分かります。

ROASの平均はどのくらいですか?

ROASの業界平均を示す公的な統計は存在しません。平均を探すのではなく、自社の粗利率から損益分岐ROAS(100÷粗利率)を計算し、そこに必要な利益分を上乗せして目標を決める方法をおすすめします。

ROASの計算に使えるツールは?

広告媒体の管理画面には、ROASやそれに近い指標をレポートとして表示できるものがあります。複数媒体を横断して管理する場合は、広告費と売上のデータを1か所に集約できる運用ツールを使うと、媒体ごとに手作業で集計する手間を省けます。

まとめ

ROASは、広告費に対してどれだけの売上を得られたかを示す指標です。計算式は「広告経由の売上÷広告費×100」、読み方は「ロアス」です。

  • 目安は業界平均ではなく損益分岐ROAS(100÷粗利率)から逆算するのが、根拠のある決め方です。

  • ROI・CPAとの違いを理解し、見たい対象(売上・利益・コスト)に応じて使い分けます。

  • 目標ROASは3ステップ(損益分岐ROASの算出、マージンの上乗せ、目的別の使い分け)で設定します。

  • 改善はコストを下げるか売上を上げるかの2軸で、ターゲティングからAI活用までの施策を組み合わせてROAS改善の戦略を組み立てます。

  • 売上ベースのROASには限界があるため、返品・キャンセルやBtoBのリード段階を踏まえ、受注や粗利を基準にした評価も検討します。

まずは自社の粗利率を確認し、損益分岐ROASを計算するところから始めてみてください。特に返品率が高い商材や、リードから成約までに時間がかかるビジネスでは、売上だけでなく受注や粗利の視点を早い段階から運用に組み込むことをおすすめします。広告媒体ごとの売上だけでなく、受注や粗利を基準にした評価に移行することで、広告投資の判断は実態に近づきます。

あわせて読みたい: ROASを日次で追うレポート運用の自動化は「広告レポート作成術」、クリック単価の見直しによる広告費側の改善は「CPC(クリック単価)とは」で解説しています。

\無料で今すぐダウンロード

\無料で今すぐダウンロード

\無料で今すぐダウンロード

Cascade - ご紹介資料
Cascade - ご紹介資料

目次